読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日のニュース

気になったニュース

信長の居館、巨石で示威?…「迎賓館」入り口に

文化

f:id:obaco:20170203170012j:image

調査で判明した入り口の構造。左奥から手前に上り、右手に折れる。ブルーシート周辺で巨石の置かれた跡が見つかった

 岐阜市教育委員会は1日、同市の金華山山麓にあった織田信長の居館跡のうち、迎賓館の機能を持つ建物の入り口付近に巨石が置かれた跡が見つかったと発表した。

 専門家は権威を見せるための信長の演出と分析している。

 市教委が昨年6月から「迎賓館」周辺の約450平方メートルで発掘調査を実施。その結果、「迎賓館」入り口部分の構造が明らかになった。

 入り口を入ってスロープや平らな部分を通ると、巨石に突き当たり、左に直角に折れ曲がる構造。巨石は高さ約1~2メートル、厚さ約1メートルで、5個置かれていたとみられる。

f:id:obaco:20170203170237j:image

 巨石は来館者が必ず目にする位置に置かれており、滋賀県立大の中井均教授(日本城郭史)は、「石段を上り詰めたところで巨石を見せつけられた来館者は、ほかの館とは全く異なる入り口に感嘆したに違いない」と話している。

 調査では、居館跡中央を流れる水路の底の部分から、礎石が出土した。礎石には柱を置いた痕跡が残されており、水路上に架けられていたと推定されていた橋の存在が裏付けられたという。

 また、新たに発掘した水路の跡からは、人為的に設けられた段差も発見。段差を落ちる水が音を立てる音響効果を狙ったと考えられるという。

 市教委社会教育課の担当者は、「水路上に設けられた橋は、上流の滝の景色や水の音などを五感で楽しめるスポットだったのではないか」としている。

 市教委は4日午前10時~正午に現地説明会を開く。小雨決行。問い合わせは市教委社会教育課(058・214・2365)。(増実健一)

2017年02月03日 11時33分    Copyright © The Yomiuri Shimbun