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「世界最高強度」の磁器…机から落として割れず

科学

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新たに開発した素材の磁器を落とし、強度を実証する蒲地研究員

 佐賀県窯業技術センター(有田町)は、一般に市販される磁器の材料より最大で5倍の強度を持つ材料を開発したと発表した。

 「世界でも最高レベルの強度」としており、学校給食や飲食店用の食器としての活用を見込んでいる。

 有田焼は熊本県天草産の陶石を使用している。高温で焼き上げるため一般的な磁器よりも硬いとされるが、より薄い作品を求める国内外のデザイナーからの要望に応えられないケースもあるという。

 同センターによると、磁器が割れやすいのは、材料に含まれる気泡や粒子が原因。開発した材料は人工原料のアルミナに粘土などを加えたもので、ガラス成分の配分を変えて気泡を小さくし、粒子を減らすことに成功した。一般的な材料と同じ製造方法での利用が可能だという。

 県庁で開いた記者会見では、磁器の強度を試す実演も実施。一般的な材料の茶わんが高さ20センチから落として割れたのに対し、開発した材料の茶わんは70センチからの落下にも耐えた。給食中の子どもたちが机の高さから落としても割れない程度の強度があるという。

 同センターの蒲地伸明研究員らは2014年から研究し、材料の配分率について約600パターンの実験を繰り返してきた。昨年11月中旬には特許を申請した。

 蒲地研究員は「給食用食器に利用した場合、破損率の大幅な低下が期待できるほか、デザイン性と強度の両方を持ち合わせた製品の実現も可能となる」と話している。(鶴結城)

2017年02月02日 14時57分    Copyright © The Yomiuri Shimbun