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雷雲から宇宙へ、一瞬の光 「スプライト」現象写した

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太平洋上の積乱雲の上に現れた赤い光「スプライト」=11月25日午後11時、茨城県鉾田市沢尻の海岸から、武田康男さん撮影(ISO感度5000、シャッター速度3秒)

 雷雲から宇宙に向かって赤い光が放たれる「スプライト」と呼ばれる現象が、茨城県鉾田市沖で11月25日夜、確認された。「空の探検家」として知られる写真家の武田康男さん(56)が撮影=ISO感度5000、シャッター速度3秒=に成功した。

 スプライトは上空約50~90キロで、雷雲の上から宇宙空間へ向かう放電で窒素分子が発光する現象。1990年代に解明され始めた。落雷と同時に起きるため、地上からは雷光のまぶしさで見るのも撮影するのも難しい。武田さんは「0・1秒足らず、目の錯覚かと思うほど一瞬だった。落雷数十回のうち1回現れるか否かで、鮮明に撮影できてうれしい」と話す。

 冬は茨城県や千葉県の沖合や、日本海でスプライトが現れやすくなるという。気象予報士でもある武田さんは発生する時間や場所を予測し、チャンスを狙った。当夜は強い寒気が入り、約200キロ先の海上に発生した積乱雲を4~5時間撮影し続けた。午後11時に発光し、数枚撮影できた。

 オーロラやスプライトに詳しい福西浩・東北大名誉教授は「スプライトの撮影は雷雲からかなり離れた所から狙う必要があり、チャンスは非常に少ない。円柱型とニンジン型の2種類があるが、両方の微細な構造が撮影されており、大変貴重だ」と話している。(中山由美

2016年12月2日07時27分    朝日新聞デジタル