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美濃加茂市長、2審は逆転有罪判決…即日上告

社会 裁判

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控訴審判決で逆転有罪となり、厳しい表情で記者会見に臨む藤井浩人・美濃加茂市長(28日午後4時25分、名古屋市中区で)=尾賀聡撮影

 岐阜県美濃加茂市の雨水浄化設備設置事業を巡って受託収賄罪などに問われた同市長の藤井浩人被告(32)の控訴審で、名古屋高裁(村山浩昭裁判長)は28日、無罪とした1審・名古屋地裁判決を破棄し、懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金30万円の逆転有罪判決を言い渡した。

 藤井被告側は即日上告した。

 検察側は1審で、藤井被告に懲役1年6月、追徴金30万円を求刑。控訴審では1審と同様、「現金を渡した」とする中林正善受刑者(46)(贈賄罪などで懲役4年が確定)の供述の信用性が最大の争点となったが、村山裁判長は判決で、中林受刑者の供述は、事前に現金を準備していたことなどの「間接事実」とも整合しており、信用できると述べた。

 判決では、中林受刑者が逮捕前、知人に「藤井被告に30万円渡した」と話していたことなどについて、「逮捕前にあえて知人にうそを述べることは、通常は考えられない」と、弁護側が主張した虚偽供述の可能性を否定した。また、中林受刑者が1回目の現金授受を後から供述し、1審判決で「不自然だ」とされた点については、「記憶が減退したと考えてもおかしくない」と述べ、これによって信用性が否定されるものではないと判断した。

 村山裁判長は中林受刑者の供述通り、現金の授受があったとしたうえで、受託収賄罪や事前収賄罪などの成立を認定。「公職にありながら安易に犯行に及んでおり、公務員の職務の公正さを妨害し、国民の信頼を失墜させた」と指摘した。

 名古屋市内で記者会見した藤井被告は「現金授受は一切なく、裁判所の判断は受け入れがたい」と述べた。一方、名古屋高検の広上克洋次席検事は「検察官の主張が認められたもので、妥当な判決」とコメントした。

 藤井被告は2013年6月、28歳で市長選に初当選、全国最年少市長となった。判決では、藤井被告は市議時代の同年3~4月、中林受刑者から市立学校への浄化設備導入への協力を依頼され、市担当者に働きかけるなどした見返りに、美濃加茂市内などの飲食店で2回にわたり計30万円を受け取ったとされた。

2016年11月28日 21時18分    Copyright © The Yomiuri Shimbun