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幻の草「ムラサキ」復活…正倉院宝物に使用染料

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安定的に栽培できるようになったムラサキを前に「今も昔も染料としての素晴らしさは同じ」と語る山岡教諭(滋賀県東近江市の県立八日市南高で)=萩原隆史撮影

 古代から高貴な紫色の染料として知られ、奈良市奈良国立博物館で22日開幕する「第68回正倉院展」(11月7日まで)で出展される宝物にも使われている多年草「ムラサキ」の栽培が、滋賀県東近江市で進められている。

 希少種で栽培も困難なことから幻の草とも呼ばれるが、「ムラサキが群生する風景をよみがえらせたい」という市民らの復活に向けた10年余りの取り組みが奏功し、長年の夢が実現に近づいている。

 ムラサキは草丈30~60センチで、夏に白く小さな花を咲かせる。乾燥させた根からとれる紫色の染料「紫根しこん」は、聖徳太子が制定した冠位十二階の最高位を示す色として用いられた。今回の正倉院展で出展されている小鳥の細工物「撥鏤飛鳥形ばちるのひちょうがた」の染料にも使われている。
2016年10月18日 09時13分    Copyright © The Yomiuri Shimbun