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仮設住宅の給湯器300台盗難…閉鎖の5か所

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給湯器窃盗の被害が相次いでいる仙台市宮城野区の閉鎖された仮設住宅。給湯器が盗まれた跡(写真左)も残る(17日)

 宮城県内の閉鎖された仮設住宅5か所で今年3月以降、外壁に備え付けられていた給湯器計約300台が盗まれていたことが17日、県警への取材でわかった。

 分解した給湯器から取り出した鉄や銅が転売され、被害額は約1000万円に上るとみられる。県警は組織的な犯行の可能性もあるとみて捜査を進めるとともに、県とともに仮設住宅のパトロールを強化している。

 県警や県震災援護室によると、被害が確認されたのは仙台市1か所、岩沼市2か所、亘理町2か所。給湯器は1台約3万5000円で、単純に見積もっても被害は約1000万円に上るという。

 9月末に閉鎖され、これまでに給湯器28台が被害に遭った扇町1丁目公園仮設住宅仙台市宮城野区)では、今月16日、給湯器1台を盗んだとして仙台市若林区新寺の配管工の男(55)が窃盗の疑いで現行犯逮捕された。「家にもう一つ取り付けたかった」と話しているという。

 男は電気ドリルで壁に穴を開け、給湯器を壁から取り外していた。同仮設で被害が確認されたほかの27台に加え、亘理町の仮設1か所でも同様の手口で盗まれていることから、県警が関連の有無についても調べている。

 一方、他の3か所の仮設では、すでに取り外されて積み上げられた給湯器が盗まれていたという。

 県内の9月末の仮設住宅の入居率は35%で、今後、さらなる入居率の低下に伴い、被害が拡大する恐れがある。県震災援護室は「被災地の不安をあおる行為。入居者が犯罪に巻き込まれる恐れもある」として、沿岸自治体に夜間の見回り強化などを呼びかけている。

2016年10月18日 07時24分    Copyright © The Yomiuri Shimbun