今日のニュース

気になったニュース

新種のアンモナイト化石発見 北海道、他地域から移入か

f:id:obaco:20161016094505j:image

浦河町で発見された新種のアンモナイト

 北海道浦河町は15日までに同町にある約7600万~約7400万年前の白亜紀後期の地層から、新種のアンモナイトの化石が見つかったと発表した。国内で多く見つかっている日本周辺固有の種ではなく、世界的に分布する種の近縁といい、他地域の種が次第に移入してきた様子を示す、重要な発見という。

 国立科学博物館の重田康成地学研究部グループ長(古生物学)らが2005年から調査。浦河町の地層で見つかった化石65点のうち15点を新種と認定した。合わせて、北米西岸やアフリカに分布する別の種のアンモナイトも、国内で初めて確認した。

 新種はばね状の貝殻が特徴で、最大のもので高さ約20センチ。近い種が、北米など世界的に分布している。浦河町のある日高地方にちなみ「ディディモセラス・ヒダケンゼ」と学名が付いた。

 重田グループ長は「個別の種でなく、ある地域のアンモナイト全体を調べる研究はあまりない。前後の時代にも研究を広げたい」としている。

 地元で40年近く化石発掘を続ける愛好家で、新種の一部を発見した新冠町の吉川幸叙さん(49)は「この海にアンモナイトがいたと実感できるのが感慨深い」と話した。〔共同〕

2016/10/16 0:33    日経新聞

 

 

新種認定アンモナイトが公開中 北海道・日高の名を取る

 北海道浦河町白亜紀末期の地層から採取されたアンモナイトの化石が新種と確認され、日高の名を取って、「ディディモセラス・ヒダケンゼ」と命名された。新種とともに採取された他の化石と合わせ、15日から浦河町立郷土博物館で、11月12日から、むかわ町の穂別博物館で一般公開される。

 新種と確認されたのは、白亜紀末期のカンパニアン期後期(7600万~7400万年前)の地層で見つかった、らせん状に渦巻いたアンモナイト。1日発刊の日本古生物学会誌(欧文)に国立科学博物館の重田康成博士(52)と穂別博物館の西村智弘学芸員(37)らの共同論文として掲載。西村学芸員らが14日、浦河町で発表した。

 重田博士らは在野のアンモナイト研究家の自営業吉川幸叙さん(49)=新冠町=の協力を得て、2005年から本格調査を開始。採集した12種65個体のアンモナイト化石を分析した結果、らせん状の巻き方の違いから15個体が新種と認められた。さらに、北西太平洋地域では初産出となる棒状のアンモナイト化石「バキュリテス・サブアンセプス」も確認された。

 道内では宗谷岬から浦河町に至る南北の地域に白亜紀の地層が分布。アンモナイト研究が進み、新種も確認されているが、カンパニアン期後期の地層は浦河周辺以外にはほとんどなく、この時代のアンモナイト群の解明が待たれていた。

 西村学芸員は「新種や初産出の化石は異なる地域から移入してきた可能性が考えられ、北西太平洋地域の古生物相の成立と変遷を理解するうえで重要な知見だ」と話している。(深沢博)

2016年10月15日15時05分    朝日新聞デジタル