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三たび盗難の重文仏像の右手か、新薬師寺に返還

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薬師寺に返還された右手

 奈良市の新薬師寺から1943年に盗まれて行方不明になっている白鳳時代(7世紀半ば~8世紀初め)の仏像の傑作、重要文化財・銅造薬師如来立像(通称・香薬師こうやくし像)の右手部分が盗難を免れていたことが分かった。

 行方を調査したノンフィクション作家の貴田正子さん(47)がそれに当たるとする右手を確認し、昨年10月に同寺で返還の法要が行われた。文化庁は科学調査を実施し、本体が未発見のため断定はできないものの、「白鳳時代のものとみて矛盾はない」としている。

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盗難前の1888年に撮影された香薬師像(新薬師寺提供)

 香薬師像は高さ約75センチの金銅製。奈良・法隆寺観音菩薩立像(通称・夢違ゆめちがい観音)や東京・深大寺の釈迦如来倚い像と並び、白鳳仏の代表とされる。明治時代に2度盗難に遭って寺に戻ったが、43年に三たび盗難に遭い、行方不明となった。右手部分は、最初に盗まれてから寺に戻る間に切断され、発見後に本体とつなぐ補修が行われた。このため、43年の盗難で本体とともに盗まれたと考えられていた。

2016年10月12日 07時11分    Copyright © The Yomiuri Shimbun