「ファンシーベアー」と名乗るハッカー集団が米国選手のドーピング検査結果などを公表したウェブサイト
ロシア系のハッカー集団が世界反ドーピング機関(WADA)をサイバー攻撃してドーピングに関する機密情報を流出させている問題で、ハッカー集団は3日、リオデジャネイロ五輪競泳女子200メートル平泳ぎで金メダルの金藤理絵(28)、卓球女子団体で銅メダルの福原愛(27)、柔道男子66キロ級で銅メダルの海老沼匡(26)のものとみられる機密情報をウェブサイトで公開した。日本選手の流出は、柔道女子57キロ級の松本薫に続いて2回目。
流出したのは、14カ国20選手のデータ。これまでと同様に、けがや病気の治療のために選手が禁止薬物を使う承認を特別に受けるTUEと呼ばれる情報だ。データによると、3人は正規の手続きにのっとって、金藤と海老沼は日本アンチ・ドーピング機構に、福原は国際卓球連盟に申請し、使用を認められたとみられる。(ロンドン)
2016年10月4日07時58分 朝日新聞デジタル