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栃木でクマ目撃急増…ドングリ不作で人里に

社会 自然・環境 動物

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2007年7月に奥日光の千手ヶ浜に設置されたカメラに映っていたツキノワグマ=県林業センター提供

 栃木県内でツキノワグマの目撃が増えている。

 県自然環境課によると、8月末現在の目撃は、前年同期から22件増の74件。今秋はエサとなるドングリの付きが悪く、同課は「人里に下りてくる可能性がある。晩秋まで万全の備えを」と呼びかけている。

 同課によると、9月に入ってもクマの目撃が5件ある。今月19日には、那須塩原市内のトウモロコシ畑に体長約1メートルのクマを自転車で通行中の男性が目撃し、那須塩原署へ通報した。

 今年は親子の目撃も目立っている。5月には、鹿沼市の夕日岳山頂付近で、登山中の50歳代女性が親子のクマと遭遇し、親グマに足をかまれて軽傷を負った。

 同課は、親グマは子を守ろうと攻撃的になるため、入山時には鈴を鳴らして人間の存在を知らせたり、残した弁当は持ち帰ったりするなどの注意が必要と指摘する。

 県林業センターなどが今月上旬に実施した調査では、ミズナラとコナラが、不作または凶作だった。県内4か所計192本の枝先に、平均2個未満しか実が付いていなかったという。

 宇都宮大学小金沢正昭名誉教授は「実を付けるにはエネルギーが必要で、実が多かった翌年は付きが悪くなる。前年にメスの栄養状態が良く、繁殖に成功して親子連れが多いのでは」と分析する。

 県は登山者向けにチラシを配布しているほか、日光市鹿沼市など、クマの目撃が多い地域の小中学校で、鳥獣管理士に委託し、クマの生態などを教える「クマレクチャー」を開催している。また、山里の住民には、収穫予定のない栗や柿は取り去り、やぶは刈るよう促している。

2016年09月24日 15時18分    Copyright © The Yomiuri Shimbun