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「また殺人」…湖岸の2事件、関連を捜査

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骨が見つかった浜松市西区舘山寺町付近の砂浜

 浜松市西区舘山寺町の浜名湖岸で8月末に見つかった人骨について、静岡県警は16日、骨に傷つけられた痕があることなどから殺人・死体遺棄事件と断定し、浜松中央署に100人態勢の捜査本部を設置した。

 浜名湖では7月には、北海道出身の住所・職業不詳の出町でまち優人さん(当時32歳)の切断遺体が湖岸の4か所で見つかる殺人と死体損壊・遺棄事件が起きており、県警は二つの事件の関連を捜査している。

 ◆1月最後の目撃

 発表によると、人骨の身元は、DNA鑑定などの結果、浜松市西区西山町、無職須藤敦司さん(63)と判明した。1月頃に目撃されたのを最後に行方がわからなくなり、親族が6月、県警に届けていた。同署で開かれた記者会見で、伊藤博文刑事部長は「須藤さんには行方不明になる理由も、浜名湖で発見される理由も見あたらない」と説明した。

 骨は、死後数か月経過しているとみられ、須藤さんが行方不明になってからの期間と矛盾しないという。香川県に住む親族が15日、最終的に須藤さんの死亡を確認した。

 ◆名義変え出入り

 捜査関係者などによると、須藤さんが1人で暮らしていたマンションは2月、同市北区の男(32)の名義に変更され、男が出入りしていたことが確認されている。この男は、須藤さん名義の銀行のキャッシュカードを使って現金を引き出したなどとして、電子計算機使用詐欺と窃盗の罪で8月に起訴された。

 この男は、須藤さんと出町さんの2人と面識があり、男の使っていた車からは7月、出町さんのDNA型と一致する血液も検出されている。県警は、出町さんと須藤さんの二つの事件の関連を慎重に調べている。

 ◆周辺住民に不安

 行方不明だった須藤さんの骨が見つかった浜松市西区舘山寺町の浜名湖畔は、遊園地やホテルなどが集まる舘山寺温泉に近く、普段は近くの住民らが散歩や釣りを楽しむ静かな砂浜。現場付近は16日、集まった報道陣らで騒然となり、付近の住民らに衝撃が広がった。

 須藤さんの骨が見つかった現場は、7月に出町さんの胴体が見つかった場所から約3キロ南。砂浜をよく散歩するという70歳代の男性は「31日の夕方に警察官が骨のようなものの前に立っていた。台風の後に犬やネコの死骸が打ち上げられていたことがあり、動物の骨でも見つかったのかと思っていた」と驚いた様子で語った。

 一方、須藤さんが住んでいた浜松市西区西山町のマンションの同じ階に住む30歳代の女性は「須藤さんとはあいさつを交わす程度。部屋から争う声を聞いたこともない。同じマンションの住人が殺されるとは気味が悪い」と困惑していた。

 近くに住む80歳代の女性は「7月頃から警察官がマンションに出入りし、聞き込みに来て不審に思っていた」と、不安な様子で話した。

2016年09月17日 10時24分    Copyright © The Yomiuri Shimbun