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大潮の前後は巨大地震の頻度高い 東大グループが解析

科学 地震・津波・噴火

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大潮が断層に与える影響

 潮の満ち引きの幅が大きくなる大潮の前後は、巨大地震の発生頻度が高まるとの研究成果を、東京大のグループが発表した。巨大地震の発生頻度は元々低く、大潮前後の危険性が目立って高くなるわけではないが、地震の発生確率を計算する際の精度向上につながる可能性がある。

 東大の井出哲教授(地震物理学)らは、過去の地震発生時の潮の状況を分析。マグニチュード(M)8・2より大きい巨大地震12件の場合、10件は大潮や前後の干満差が大きい日に起きていた。実際に、スマトラ島沖地震(2004年、M9・1)は大潮の日に発生。東日本大震災(11年、M9・0)も干満差が大きい時期だった。

 井出教授によると、潮位が1メートル上下すると、海底を押す力は10キロパスカル程度変化し、圧力が大きく変わるほど、地震を起こす断層の動きに影響を与えると考えられるという。大潮を考慮して地震の発生頻度の予測を算出すると、M8・2より大きい地震では、干満差が小さい場合より6~40倍高い数値になった。

 一方、M5・5からM8・1までは、干満差による違いはみられなかった。

 井出教授は「大地震はさまざまな要因が絡んで起きる。潮の影響もその一つとわかった。だが、(大潮になる)満月だから危ない、ということにはならないので注意して欲しい」と話している。

 英科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに13日、研究論文が掲載された。(野中良祐)

 

2016年9月13日07時16分    朝日新聞デジタル