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札幌・円山公園にゴボウ大量繁殖 原始林への侵入懸念

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丈が1メートルを超えるゴボウを駆除するボランティア=札幌市中央区円山公園

 札幌市中央区円山公園周辺でゴボウが大量繁殖し、ボランティアが駆除に追われている。北海道によるとゴボウは外来植物で生命力が強く、国の天然記念物「円山原始林」にも侵入する恐れがあり、警戒を強めている。

 25日朝、約30人のボランティアがゴボウ駆除のために円山公園に集まった。札幌市近郊で自然保護に取り組む一般社団法人北海道自然保護協会」が企画。軍手をはめ、スコップやポリ袋を手にした参加者からは「まるでゴボウ畑だ」との声があがった。

 ゴボウは葉の裏が白くざらざらしているのが特徴といい、丈が1メートル以上に伸びているものもある。円山動物園わきの道路沿いにも広がっており、同協会の山川泰弘理事(73)は「繁殖力がとても強く、円山の頂上にある広場にまで広がっている」と話す。

 約1時間の作業で抜き取ったゴボウは約58・4キロ。多い日には200キロ近くになることもあるという。近所に住むボランティアの小竹康博さん(66)は「以前からゴボウが増えているのが気になっていた。在来種が減らないように今後も続けていきたい」と話した。

 ログイン前の続きゴボウは欧州や中央アジアが原産地。道内の外来生物をまとめた「道ブルーリスト2010」によると、生態系への影響の大きさを示す13段階の区分のうち、ゴボウは3番目の「A3」で、「生態系等への影響が報告または懸念されている外来種」とされる。

 ゴボウの種はトゲに覆われ、服などにくっつきやすいことから、道生物多様性保全課は、近くの畑で栽培するゴボウが人や動物の移動と共に広がったとみている。円山公園のすぐ近くにある円山原始林には開拓期以前の自然が残されているが、山川理事は「ゴボウが侵入すれば、貴重な植物による生態系が崩れてしまう」と危惧する。同課は「有効な対策はないが、種が外部に拡散しないよう注意してほしい」と呼びかけている。(光墨祥吾)

2016年9月1日05時45分 朝日新聞デジタル