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アルツハイマー病新薬、脳のたんぱく質除去に効果 英誌

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バイオジェン社の新薬について、有害たんぱく質の脳への蓄積を防止する効果がみられた

(CNN) 米バイオ医薬バイオジェン社が開発したアルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」の臨床試験で、初期のアルツハイマー病患者の脳内にある有害なたんぱく質を除去する効果があるとの研究結果がこのほど、英科学誌ネイチャーで発表された。このたんぱく質は、脳の細胞内のプロセスの妨害や、神経細胞間の連絡遮断に大きな役割を果たしている。

高齢者の脳にはたいてい、このたんぱく質が蓄積されているものだが、アルツハイマー病の患者では非常に多い傾向があることが知られている。現在、アルツハイマー病の認知症状を緩和する薬はあるが、根治する薬はない。

今回の試験の主な目的は脳に及ぼす効果を見きわめることではなく、安全性について調べることだった。ところが、新薬の投与を受けた患者の一部では、偽薬を投与された患者に比べて症状が軽減された。

この研究では165人の患者を2つのグループに分け、月に1回のペースで片方のグループにはアデュカヌマブを、もう1つのグループには偽薬を54週間にわたって投与した。

患者の脳をスキャンして調べたところ、アデュカヌマブを投与されたグループでは、投与量にかかわらず有害なたんぱく質の減少がみられた。また、減少が最も多かったのは、アデュカヌマブの投与量が最も多かったグループだった。

ただし、今回の試験では被験者40人が治療を中断している。ほとんどのケースでは脳のたんぱく質の除去に伴う脳浮腫などの副作用が原因だった。新薬の効果を実証するには、もっと大きな規模の臨床試験が必要となると専門家は指摘している。

2016.09.01 Thu posted at 17:08 JST CNN

 

 

 

アミロイドβの減少を確認 アルツハイマー病の新薬治験

 初期のアルツハイマー病患者を対象にした新薬の臨床試験(治験)で、患者の脳に蓄積するたんぱく質アミロイドβ」を減らすことができたと米バイオジェン社などのグループが、1日付英科学誌ネイチャーに発表する。認知機能の低下を防ぐ効果については、さらに大規模な治験で確認する必要があるという。

 治験の対象は、初期のアルツハイマー病または軽い認知障害のある人で、脳にアミロイドβの蓄積が確認された165人。2グループに分け、新薬「アデュカヌマブ」と偽薬(プラセボ)による治療を1年続けた。その結果、薬の量が多いほど、脳のアミロイドβを減らす効果が高いことを陽電子放射断層撮影(PET)による画像で確認した。薬の量が多いほど、認知機能の衰えを抑えることも示されたが、効果については、現在進行中の大規模な治験で確認していく。

 治験では、定期的な脳の画像検査などで、安全性に配慮しており、20人は脳浮腫や頭痛などの副作用のために治療を中止した。

 アミロイドβを標的にしたアルツハイマー病薬の開発はこれまで失敗続きだった。病気が進み、神経細胞が減った患者を対象にしたことが主な原因と考えられており、早い段階を対象にした複数の治験が行われている。(瀬川茂子)

2016年9月1日08時29分 朝日新聞デジタル