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幹部が忠誠心競争、密告増加か 北朝鮮で副首相処刑

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金正恩政権下で処刑された主な幹部

 韓国統一省は31日、北朝鮮の金勇進(キムヨンジン)副首相が最近、処刑されたと明らかにした。韓国政府は、こうした動きは北朝鮮指導層の動揺の表れだと主張する。粛清によって体制引き締めを図る金正恩(キムジョンウン)委員長のもと、幹部が互いを密告するなどの背景が指摘されている。

 統一省によると、金副首相は今年6月の最高人民会議に出席中の態度を問題視され、7月ごろ銃殺された。また、朝鮮労働党の金英哲(キムヨンチョル)統一戦線部長が7~8月ごろ、職務執行に問題がある党幹部らが対象の「革命化教育」という思想教育を受け、宣伝扇動部の崔輝(チェフィ)第1副部長も現在、同じ教育を受けているという。

 韓国政府当局者によれば、北朝鮮では秘密警察の国家安全保衛部が高官らの動向を監視し、把握。最高指導者の正恩氏の意向を測りながら報告するという。この当局者は「下手に報告すれば、自分の身を滅ぼしかねない。正恩氏が不満を漏らした機会などに乗じて報告するようだ」と話す。

 北朝鮮関係筋によれば、正恩氏は感情に流されて突発的な行動をとる傾向があり、「正恩氏への恐怖から、幹部同士が疑心暗鬼になっている」と語る。周囲で高官らが忠誠心競争から互いを密告するケースが増えているという。

2016年9月1日08時00分 朝日新聞デジタル

 

 

北朝鮮、副首相を処刑…発端は「姿勢が悪い」

 【ソウル=中島健太郎】韓国統一省報道官は31日の記者会見で、北朝鮮金勇進キムヨンジン副首相(63)が処刑されたと明らかにした。

 朝鮮労働党の金英哲キムヨンチョル・統一戦線部長(71)らは、失敗した幹部らを思想教育する「革命化措置」を受けた。報道官は、「韓国政府は、複数のルートで(処刑などの)情報を確認した」と述べた。

 金勇進氏は、2012年に教育担当の副首相に就任した。韓国政府関係者によると、北朝鮮の国会にあたる最高人民会議が6月に開かれた際、「座っている姿勢が悪い」と指摘されたことが発端となり、「反革命分子」として7月に銃殺刑が執行されたという。

 対韓国の政策を統括する統一戦線部長の金英哲氏は「高圧的な態度で権限の拡張を図り、権力を乱用した」などと指摘され、7月から8月に地方の農場で思想教育を受けた。崔輝チェフィ・党宣伝扇動部第1副部長(61)も宣伝事業について金正恩キムジョンウン党委員長の指摘を受け、5月末から地方で思想教育を受けているという。

2016年08月31日 13時34分  Copyright © The Yomiuri Shimbun
 
 
 

北朝鮮、副首相を処刑 韓国政府が把握

 【ソウル=峯岸博】韓国統一省報道官は31日の記者会見で、北朝鮮で金勇進(キム・ヨンジン)副首相(教育担当)が処刑されたことを把握していると明らかにした。同省関係者によると、6月に平壌で開かれた最高人民会議での姿勢がふさわしくなかったとして「反党・反革命分子」とみなされ7月に銃殺されたという。

 同省報道官はまた、朝鮮労働党の金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長が農場で強制労働をさせられるなどの「革命化措置」処分を受け、党宣伝扇動部第1副部長も同措置の最中だとも語った。

 金英哲氏については「高圧的な態度をとり統一戦線部の権限拡大に動くなど権力を乱用したとして、7月中旬から8月中旬まで地方の農場に追放され、現在は復帰している」とした。

 金正恩(キム・ジョンウン)委員長は党や朝鮮人民軍の幹部を処刑、粛清してきた。最近、エリート層まで含めた北朝鮮住民の亡命・脱北情報が相次いで明らかになるなかで、体制内部を引き締める狙いがあるとみられる。

2016/8/31 12:01 日経新聞