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岩手で依然1100人孤立 施設の9人溺死と判明

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台風10号の豪雨被害で9人が死亡した高齢者グループホーム「楽ん楽ん」の内部。床は泥だらけで水位の跡が天井近くまで達していた(1日午後、岩手県岩泉町)=共同

 死者11人を出した台風10号による豪雨被害で、岩手県岩泉町の高齢者グループホームで見つかった男女9人の死因は溺死だったことが1日、捜査関係者への取材で分かった。岩手県では河川の氾濫や土砂崩れにより道路が寸断され、集落が各地で孤立した。県などは復旧を急いだものの、孤立者は岩泉町など3市町で依然として1100人に上った。

 9遺体は岩泉町内の施設に収容され、身元確認や検視が行われた。

 県は1日、9遺体とは別に岩泉町の川岸で見つかった遺体の身元を町内の岩舘五郎さん(76)と公表した。県警は、なお同町で3人が行方不明とみて捜索を続けた。岩泉町は町内の17人と連絡が取れず、安否不明と明らかにした。県警が行方不明とする3人との関連は不明だ。

 岩泉町と久慈市では引き続き土砂災害の恐れがあるとして計1万5780世帯・3万6582人に避難勧告が出ている。

 宮古市の山あいにある蟇目(ひきめ)地区では、海上保安庁のヘリコプターが孤立住民13人を市内の施設に搬送した。

 県によると、住宅の被害は床上浸水116戸、床下浸水95戸、暴風による損壊36戸。被害が大きい地域まではまとめきれておらず、戸数は増える可能性がある。

 務台俊介内閣政務官を団長とする政府調査団が1日現地入りし、岩泉町と久慈市の被災状況を確認した。

 北海道でも行方不明者3人の捜索が続いた。〔共同〕

2016/9/1 21:28 日経新聞

 

 

 

老人施設の女性所長「一気に増水、助け出せず」

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9人の死亡が確認された認知症グループホーム「楽ん楽ん」(中央下、上は小本川)。施設周辺には多くの流木が押し寄せていた(31日午後3時41分、岩手県岩泉町で、読売機から)=田村充撮影

 大型の台風10号の影響で、岩手県や北海道を中心に記録的な大雨に見舞われ、死者11人、行方不明5人、重軽傷5人の被害が31日、確認された。

 このうち、岩手県岩泉町の小本おもと川沿いにある同町乙茂おとも認知症高齢者向けのグループホームん」で見つかった9人は、いずれも70~90歳代とみられる入所者で、県警が身元の確認を急いでいる。

 死因は溺死とみられ、県警は司法解剖で特定する。

 台風10号が県内に上陸した30日夕から小本川の水位が急速に上昇。その後、グループホームに濁流が押し寄せた。ホームを運営する社団医療法人「緑川会りょくせんかい」の佐藤弘明常務理事(53)によると、30日夜、ホームには入所者の男女9人と女性所長(55)の計10人がおり、夕食後、それぞれの個室で過ごしていたとみられる。いずれも要介護1~3で重度の認知症の人が多く、2人は車イスで生活していたという。

 水が引いた31日午前5時頃、佐藤常務理事がホームに入ると、女性所長は「水が一気に上昇して助け出せなかった」と話したという。

 2011年に業務を開始したグループホームは山あいにあり、近くを小本川が流れている。木造平屋建てで、入居者の定員は9人。認知症の症状がある高齢者が共同生活している。同じ敷地には、緑川会が運営する3階建ての介護老人保健施設があり、入所者約85人が一時孤立したが、自衛隊のヘリコプターで救出された。この施設はグループホームより低い位置にあり、2011年の豪雨で床上浸水したが、大きな被害がなかったとして、緑川会はホームを含め、施設の水害用避難マニュアルは作っていなかったという。

 県によると、小本川の約4キロ下流にある観測所では、30日午後7時に水位が堤防の高さ(4・87メートル)を超え、午後8時には6・61メートルを観測。31日午前も3メートル以上と高水位が続いていた。

 岩泉町は30日午前9時、全域に避難準備情報を発令していた。グループホームがある地区には避難指示や避難勧告を出していなかったが、国の指針は、介護を受けるお年寄りら「要配慮者」は、市町村が避難準備情報を発表した段階で避難を始めるよう求めている。

 同町では30日午後6時過ぎから停電し、31日午後9時現在、断水が続いている。町は県に700人分の食料品や水などの物資要請をしたが、国道などで通行止めが続いており、救助や支援が難しい状況が続いている。

2016年09月01日 01時15分  Copyright © The Yomiuri Shimbun
 
 
 
 

9人死亡の岩手・岩泉町、避難指示出さず 台風10号

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台風10号の大雨の影響で小本川が氾濫し、高齢者施設から自衛隊のヘリコプターで救出される入所者ら(31日午後、岩手県岩泉町)=共同

 台風10号の被害で9人が死亡した岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽ん楽ん(らんらん)」のある地域に対し、町が避難指示や勧告を出していなかったことが31日、わかった。町内ではさらに2人が行方不明となっており、町の対応の検証が求められそうだ。台風の死者は岩手県内でほかに2人が死亡し計11人。行方不明者は北海道の3人を含め計5人で、懸命の捜索活動が続けられている。

 台風の影響で東北や北海道では局地的に激しい雨が降り、国土交通省によると17河川が氾濫するなどした。

 岩手県の内陸部にある岩泉町は30日午前9時、町内全域に避難準備情報を出した。午後2時には町役場の北側の地区に避難勧告を発令。しかしホームがある東側は「大丈夫と思った」(伊達勝身町長)と、避難指示や勧告を出さなかった。

 岩手県によると、ホーム近くの小本川(おもとがわ)の水位は暴風雨の影響で30日夜に急上昇した。ホームから約4キロ離れた観測所では、台風が岩手県沿岸に上陸した午後6時には約3.2メートルだったが、午後7時ごろには堤防の高さ約4.9メートルを超えて氾濫し、最大で約6.6メートルになった。

 伊達町長は取材に「残念ながら油断していた。避難指示を出していれば助かったかもしれない。申し訳ない」と話した。

 また、ホームには30日午後6時ごろ胸の高さまで濁流が押し寄せていたが近づけず、31日朝まで約11時間救助活動ができなかったことが分かった。ホームを運営する社団医療法人の佐藤弘明常務理事が証言した。

 ホーム内には車いす生活の2人を含む入所者9人(男性2人、女性7人)と50代の女性職員1人がいたが、電話がつながらず、警察や消防に救助を要請できなかった。

 約11時間後の31日午前5時ごろ、水がある程度引いたためホーム内に入ると、9人は既に亡くなっていた。女性職員はそのうち1人を助けようと抱きかかえながら生存していた。

 ホームは木造平屋。非常時には、隣接する3階建ての高齢者施設に移動する決まりになっていたが、避難マニュアルはなく、この施設も2階まで浸水した。佐藤常務理事は「どんどん水かさが上がって逃げられなくなった。私の判断が遅かったのが原因で、ご家族には本当に申し訳ない」と謝罪した。〔共同〕

2016/8/31 23:40 日経新聞

 

 

台風10号 「私の判断ミス」 高齢者施設常務理事

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9人の遺体が確認された高齢者グループホーム「楽ん楽ん」を訪れた後、涙を流して施設を後にする人たち。壁上部には増水した際の水かさのあとのようなものが見える=岩手県岩泉町で2016年8月31日午後2時15分、佐々木順一撮影

 大型の台風10号は30日に岩手県に上陸した後、東北地方を縦断して日本海に抜け、31日午前0時に温帯低気圧に変わった。岩手県や県警によると、岩泉町の小本(おもと)川が氾濫し、同町乙茂地区にある高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」で入所者の高齢者9人が意識不明の状態で見つかり、全員の死亡が確認された。

 高齢者グループホーム「楽ん楽ん」を運営する法人の佐藤弘明・常務理事(53)は31日、現地で取材に応じ、「亡くなった方、遺族の方に本当に申し訳ない限りです。本当にすみません」と10秒以上、頭を深く下げた。過去の経験から「大丈夫だろう」と考えたと悔やんだ。

 佐藤理事によると、30日午後5時50分ごろには足首程度だった水位が急上昇。救助のため施設に向かったが、施設付近で鉄砲水に押し流された。「今思えば午前のうちに避難しておけば良かった。全て私の判断ミスです」と唇をかんだ。

 30日午後4時ごろ、町役場から川の水量を問い合わせる電話が来た。川があふれるまで20センチ程度余裕があることを確認してビデオで撮影。「過去の経験から2時間ほどの余裕はある」と4時半ごろ、町役場に伝えに行った。しかし、戻って来た5時50分ごろ、すでに施設は胸の高さまで水位が上昇していた。

 楽ん楽んは平屋建てで、入居者9人と夜勤の女性職員が1人いた。水位が上がる中、職員は男性入居者を抱えながら泳いで救助を待ったが男性は水が引く前に力尽きたという。

 9人のうち3人は個室で、2人はキッチンで、他の入所者は玄関近くなどで見つかったという。【駒木智一、滝川大貴、小鍜冶孝志】

毎日新聞 8月31日 21時57分

 

 

高齢者施設に9人の遺体、大雨で土砂流入 岩手・岩泉

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遺体が見つかった高齢者施設に隣接する建物の屋上では救助活動が続いていた=31日午前11時29分、岩手県岩泉町、朝日新聞社ヘリから、時津剛撮影

 宮古地区広域行政組合消防本部によると、31日午前9時40分ごろ、岩手県岩泉町乙茂地区にある高齢者施設内で、入所者とみられる9人の高齢者の遺体が見つかったとの一報が同本部に入った。台風10号による大雨の影響で、施設内に流入した土砂に埋もれた状況で見つかったという。

2016年8月31日11時05分 朝日新聞デジタル

 

 

 

グループホーム付近で9人死亡…台風10号

 大型の台風10号は、岩手県大船渡市付近から上陸し、北海道や岩手県を中心に記録的な大雨を伴い、日本海へ抜けた。

 岩手県岩泉町では浸水した高齢者グループホーム付近で9人の遺体が発見され、久慈市で1人が遺体で見つかった。北海道大樹町では、男性が車ごと流されて行方不明になるなど、人的被害も拡大している。

 北海道付近では31日、台風10号から変わった温帯低気圧の影響で南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気が不安定な状態が続いている。気象庁は土砂災害や河川の氾濫に警戒するよう呼びかけている。

 同庁によると、31日午前10時までの72時間雨量は北海道上士幌町で351・5ミリ、福島市で295ミリ、岩手県久慈市で280ミリ、岩泉町で250・5ミリを観測。北海道で9月1日朝までの24時間に予想される雨量は多い所で70ミリ。北海道で大雨のピークは過ぎたが、これまでの雨で土砂災害や洪水の危険性が高い状態が続いている。

 岩手県によると、31日午前6時現在、5市町村の1万1918人に避難指示、7市町村の13万2180人に避難勧告が出ており、1157人が避難。午前6時現在、川の氾濫による道路の冠水などで、釜石市宮古市遠野市など7市町村で少なくとも約400人が孤立している。

 県警によると、岩泉町の高齢者グループホーム付近では9人の遺体が発見され、久慈市山根町でも川の水が流れ込んだ住宅で80歳代の女性の遺体が見つかった。陸上自衛隊は県から災害派遣要請を受け、釜石市と岩泉町でヘリコプターなどによる救助を行っている。県によると、31日午前6時時点で県内の16河川が氾濫危険水位を超えている。

 北海道では31日未明、南富良野町幾寅の太平橋付近など2か所で空知川の堤防が約100メートルにわたって決壊。道によると、住民200人以上が孤立状態になり、道警や自衛隊などがボートを出して救出している。上空からはヘリでの救助も行われている。避難所に使われている建物の1階が浸水し、住民が2階に上がって避難した。

 一方、同5時20分頃には帯広市の大正橋付近でも札内川の堤防が決壊。清水町や芽室町でも河川の氾濫で市街地が冠水している。

 道警によると、大樹町幸徳のヌビナイ橋で31日午前1時半頃、レジャー用多目的車(RV)が転落したと119番があった。乗っていた男性3人のうち、30歳代と50歳代の2人は自力で脱出したが、音更町共栄台東の会社員(28)が車ごと流された。このほか、新得町や清水町でも車が転落したという情報があり、道警が調べている。

 避難指示の対象世帯は31日午前7時半現在で9市町村の1896世帯、4182人。

2016年08月31日 11時56分  Copyright © The Yomiuri Shimbun
 
 

グループホームで9人の遺体確認 浸水被害の岩手・岩泉町

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警察によりますと、浸水被害が起きている岩手県岩泉町の高齢者グループホームで、警察官が9人の遺体を確認したということです。

遺体が見つかったのは、岩泉町乙茂にある高齢者グループホーム「楽ん楽ん」です。
性別や年齢などは確認中だということです。
岩泉町乙茂では、別の介護施設が浸水被害で孤立したという情報があり、警察官が現場に駆けつけたところ、同じ敷地にある「楽ん楽ん」の建物の中で、9人の遺体が見つかったということです。

 

遺体が見つかったグループホーム

岩手県によりますと、「楽ん楽ん」は認知症の症状があるお年寄り向けのグループホームで、入所定員は9人だということです。
同じ敷地には同じ法人が運営する介護施設、入所定員85人の「ふれんどりー岩泉」があります。
「ふれんどりー岩泉」については、31日午前0時ごろ、岩泉町役場に詰めていた県の職員から「1階部分が浸水したが、入所者と職員は3階に避難して無事だ」と連絡があったということです。
一方、「楽ん楽ん」については、被害などの状況は把握できていないということです。
県によりますと、いずれの施設も今は電話が通じないということで、午前10時半現在、町の職員などが状況を確認するため現地に向かっているということです。

グループホームそばの川の水位は

遺体が発見された高齢者グループホームのすぐそばを流れる小本川の水位は、30日夜に急激に上がっていました。
国土交通省によりますと、高齢者グループホームから4キロほど離れた岩泉町にある赤鹿観測所では、台風の接近に伴って30日夕方から水位が上がり始めました。そして午後7時には、水位は5メートル10センチに達し、川岸の高さを超えました。その後の1時間で、水位は一気に1メートル50センチ上がり、午後8時には6メートル61センチに達しました。
このあと水位は徐々に下がっていきますが、31日午前0時まで、川岸の高さを超える状態が続いていました。

 

8月31日 10時40分 NHKニュース

 

 

 

岩手で数人の遺体 台風被害、北海道で1人不明

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台風10号で損壊した岩手県岩泉町の橋(31日午前8時42分)=共同通信社機から

 台風10号から変わった温帯低気圧の影響で大雨となった北海道と東北では31日、各地で被害が相次いだ。岩手県警によると、同県岩泉町内の川岸や建物内で数人の遺体を確認、久慈市でがれきの中から高齢女性の遺体が見つかった。北海道南富良野町の空知川や帯広市札内川で堤防が決壊したほか、岩手県でも複数箇所で浸水が続いた。北海道の大樹町や清水町など3カ所では橋が損壊して計5台の車が川に転落、男性1人が行方不明になった。

 北海道開発局と北海道によると、南富良野町幾寅の空知川で堤防が決壊し、町役場がある市街地が浸水、住民約200人が孤立した。帯広市札内川でも、堤防が一部決壊した。

 岩手県岩泉町では川が氾濫して中心部などが浸水。陸上自衛隊が上空から住民3人を救助した。岩手県宮古市では冠水で市役所が一時孤立した。

 北海道は住民の救助や給水活動のため、自衛隊南富良野町など4町への災害派遣を要請した。

 道警によると、大樹町幸徳のヌビナイ川に架かる橋からRVが転落したと119番があった。乗っていた3人のうち2人は自力で脱出したが、運転していた音更町共栄台東の会社員鈴木洋平さん(28)が行方不明になった。脱出した30代と50代の男性は軽傷。3人は川の水量調査をする会社の同僚だった。

 清水町清水のペケレベツ川では、ダンプカーとワゴン車が橋から転落。新得町のパンケシントク川の橋でも、2台の車が転落しているのを新得署員が確認した。

 気象庁によると、北海道ではこの数日間に記録的な雨量を記録。上士幌町では29日午前0時から31日午前4時までに、平年の8月1カ月分を大きく超える286.0ミリの雨が降った。南富良野町幾寅でも29日午前0時から31日午前3時40分までに183.5ミリの大雨を観測した。〔共同〕

2016/8/31 10:45