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除草ヤギ、おいしい仕事…NPOが試験導入

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草をはむ姿が愛らしく、地域で人気のヤギ「メイちゃん」(京都府綾部市で)

 京都府綾部市NPO法人里山ねっと・あやべ」(新山陽子理事長)が、除草作業にヤギを活用している。

 8アールの水田を囲むのり面の雑草を食べる活動をしているほか、草をはむ姿が愛らしくて「癒やされる」などと人気で、地域住民からもかわいがられている。

 同NPOは3年前から、同市の中山間地にある下替地町で稲作をしている。水田周囲の急な斜面の雑草は70センチを超える上に、カマで刈っても間もなくすると再び生えてくることもあり、草刈りは重労働だった。

 そこで今年から、全国各地で除草のために活用されているヤギを試験的に導入することを決めた。府農林水産技術センター畜産センター碇高原牧場(京丹後市)から、2歳の雌「メイちゃん」(体長約70センチ)を借り受け、7月1日から放した。田んぼを囲むのり面は5~10メートルと高いが、同センターによると、ヤギはもともと山岳地帯に生息する動物なので、斜面や高所は大丈夫という。

 約2メートルのワイヤにつながれたメイちゃんは約4日で、動ける範囲に生えている雑草をモリモリと食べ尽くすという。薬剤を使わないこともあり、環境に優しく草刈りができているという。

 除草以外の効果もあった。メイちゃんは人なつこい性格で、近隣住民が通りかかると「メェー」と鳴き声を上げる。お年寄りや登下校の小学生がなでてもおとなしく、今ではねぐらの小屋を掃除したり、ブラッシングしたりしてくれる住民がいる。納涼祭には子供たちと参加するなど、地域のアイドル的存在になっているという。

 近くに住む主婦(43)は「メイちゃんは働き者で、見ているだけで元気をもらえる。小学生の息子もワイヤが絡まってないか、雨にぬれていないかなどと、いつも気にしている。おかげで優しい心が育っているようです」と喜ぶ。

 メイちゃんが働くのは10月末までの予定。同NPOの担当者は「これほどかわいがってもらえるとは想定外だった。地域の人たちにより理解を深めてもらい、来年は頭数を増やしたい」と話している。(木村ひとみ)

2016年08月25日 19時11分  Copyright © The Yomiuri Shimbun