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圧政抗議してマラソン銀のリレサ、世界中に支援の輪

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リオ五輪男子マラソンでゴールするエチオピアのリレサ選手=長島一浩撮影

 リオデジャネイロ五輪の男子マラソンで、銀メダルを獲得したフェイサ・リレサ選手(26)が、母国のエチオピア政府に抗議を表明するポーズをとってゴールしたことに対し、世界中に支援の輪が広がっている。母国に帰れば「投獄されるかもしれない」とするリレサ選手に対し、ネット上のサイトでは23日現在、約9万ドル(約900万円)の支援資金が集まった。

 リレサ選手は21日、ゴールインの際、腕を頭上で交差させ、出身のオロモ民族が政府の弾圧を受けていることに抗議した。レース後には「母国では刑務所に入れられている身内がいる」「民主主義について話すと殺される。私の国は危険だ」などと述べた。

 国際人権団体によると、エチオピアでは昨年来、政府がオロモ民族が多い地域で、土地収用政策を発表。相次いで発生した反政府デモを当局が弾圧し、数百人以上が死亡したとみられている。経済成長が著しいエチオピアだが、表現の自由などは厳しく制限されている。

 AFP通信によると、エチオピア政府広報官は22日、国営ラジオで「五輪で政治的な立場を表現すべきではないが、他の五輪代表団と同じくリレサ氏の帰国を歓迎する」と述べたが、実際にリレサ選手が帰国できるかどうかは不透明な状況だ。(ヨハネスブルク三浦英之

2016年8月23日23時05分 朝日新聞デジタル