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吉田、4連覇ならず「銀」 レスリング女子 53キロ級決勝で敗れる

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レスリング女子53キロ級決勝で米国選手に敗れた吉田=写真 玉井良幸

 【リオデジャネイロ=本池英人】リオデジャネイロ五輪レスリングは18日、女子の3階級を行い、53キロ級の吉田沙保里(33)がヘレン・マルーリス(24、米国)に判定で敗れ、58キロ級の伊調馨(32、ALSOK)に続く4連覇はならなかった。

 63キロ級の川井梨紗子(21、至学館大)は準決勝でテクニカルフォール勝ちし、決勝ではマリア・ママシュク(23、ベラルーシ)と対戦する。

 75キロ級の渡利璃穏(24、アイシンAW)は2回戦でアリーネ・ダシルバフェレイラ(ブラジル)に判定で敗れた。

 日本勢は前日、伊調が五輪の全競技を通じて史上初の女子個人種目4連覇を達成した。48キロ級の登坂絵莉(22、東新住建)と69キロ級の土性沙羅(21、至学館大)も五輪初出場で金メダルを獲得した。

2016/8/19 5:31 日経新聞

 

 

吉田沙保里、米選手に敗れ4連覇ならず 「申し訳ない」

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女子53キロ級決勝で、マルーリス(左)に敗れ4連覇を逃した吉田沙保里=林敏行撮影

 リオデジャネイロ五輪は18日(日本時間19日)、レスリング女子53キロ級決勝で吉田沙保里(33)=フリー=が敗れ、同58キロ級の伊調馨に続く五輪4連覇を逃した。

 吉田は2回戦から登場し、無失点で決勝まで進んだ。だが、決勝では昨年の世界選手権55キロ級を制したヘレン・マルーリス(米)に1―4で敗れ、銀メダルだった。試合後、吉田は「たくさんの方に応援していただいたのに銀メダルに終わって申し訳ない。日本選手(団)の主将として金メダルを取らないといけないところだったのに、ごめんなさい」などと泣きながら話した。

2016年8月19日05時46分 朝日新聞デジタル

 

吉田沙保里、五輪4連覇逃し「銀」…53キロ級

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女子53キロ級決勝、ヘレン・マルーリス(左)に敗れた吉田沙保里(18日)=松本剛撮影

 リオデジャネイロ五輪は第14日の18日(日本時間19日)、レスリングの女子53キロ級決勝が行われ、吉田沙保里(33)(フリー)は、昨年の世界選手権女子55キロ級優勝のヘレン・マルーリス(米)に1-4で敗れて五輪4連覇を逃し、銀メダルだった。

 吉田は、レスリング女子が始まった2004年アテネ大会から前回ロンドン大会まで55キロ級で3連覇。世界選手権でも02~15年まで(13年以前は55キロ級)で13度優勝している。女子53キロ級は今大会からの新設階級。

 吉田はこの日の準決勝で、ベツァベス・アルゲリョ(ベネズエラ)を6―0で下して決勝に進出していた。

2016年08月19日 05時32分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 
 
 
 
 

泣きじゃくる吉田、無念の銀 ここ一番の攻撃力出せず


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女子53キロ級決勝で、マルーリスに敗れ4連覇を逃した吉田沙保里(右)=長島一浩撮影

(18日、レスリング女子53キロ級決勝)

 吉田が負けた。

 マットに突っ伏したまま、しばらく起き上がれない。再び顔を上げたその表情には、涙とともに無念さがにじんでいた。

 マルーリスとの女子53キロ級決勝。吉田はバックを取られるなどして、1―4とリードされた。残りは約1分。相手の懐に何度も入り込もうとするが、攻めきれなかった。

 「最後、自分の力が出し切れなくて申し訳ないです」。その言葉通り、世界女王として君臨してきた吉田の爆発的な攻撃力がここ一番で見られなかった。

 五輪4連覇に挑んだ吉田は33歳。スピードを生かして攻め立てるスタイルが持ち味だが、20代の頃のように、相手を圧倒する試合は減っていた。

 年齢を重ねるごとに、組み手や間合いなどレスリングの技術を磨き、攻守で成熟した面はある。それでも吉田の生命線は、守備的な選手だった亡父、栄勝さんに子供のころからたたき込まれた高速の両足タックルだ。

 相手がどんなに研究してきても、それをさらに上回ってタックルを決めてきたからこそ、世界女王として君臨する吉田は「霊長類最強」と呼ばれるまでになった。

 リオ五輪で、吉田がまともに決めた両足タックルは、3回戦のサンブ(セネガル)戦の1本のみ。準決勝まで無失点で勝ち上がった試合巧者ぶりはさすがだが、決勝では強豪を次々と倒して勢いのある24歳のマルーリスをねじ伏せられなかった。

 試合直後、吉田は観客席にいる家族のもとへ行き、抱き合い、泣きじゃくった。「父がいない五輪は初めてだった。最後の最後に銀メダルに終わると思っていなかった。悔しいです」

2016年8月19日07時13分 朝日新聞デジタル

 

 

銀メダルの吉田「力出し切れず、ごめんなさい」

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女子53キロ級決勝で敗れ悔しがる吉田沙保里(右)。左は栄和人・日本協会強化本部長(18日、ブラジル・リオデジャネイロで)=松本剛撮影

 リオデジャネイロ五輪レスリング女子53キロ級で銀メダルだった吉田沙保里(フリー)「(涙を流し、声を詰まらせながら)たくさんの方に応援していただいたのに銀メダルに終わってしまって申し訳ないです。日本選手(団)の主将として、金メダルを取らないといけないところだったのに、ごめんなさい。自分の気持ちが、最後は勝てるだろうって思っていたが、取り返しのつかないことになってしまって。(家族からは)『泣かんでいい、大丈夫』だと、『ここまで連れて来てくれたんだから、ありがとう』と言ってもらいました。日の丸の多さ(が目に入り)、声援もすごく聞こえてきていた。最後、自分の力が出し切れなくて申し訳ないです。最後の最後で、銀メダルで終わると思ってなかった。悔しいです。『打倒吉田』でみんな来るのわかっていたんですけど。本当に最後の最後に、落とし穴にはまるとは思ってなかったので。レスリングやっていて幸せです。父(2年前に亡くなった栄勝さん)がいないオリンピックは初めてだった。助けてくれるかなってどっかで思ったのが間違いかなって。だけど、本当に最後の最後まで応援してくれていたと思うので、そこは信じて戦うことができました。(栄勝さんに言葉を贈るとしたら)お父さん、私をここまで育ててくれてありがとうっていうことを伝えたいです」

2016年08月19日 06時04分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 
 
 
 

ペース乗れず空回りの吉田 「ここに落とし穴とは」
女子レスリン

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女子レスリング53キロ級決勝で米国選手に苦戦する吉田=写真 柏原敬

 試合時間が尽きようとする瞬間、吉田が最後に試みたのは、やはりタックルだった。たとえ成功しても3点差を覆すには時間が足りないと理解していても。亡き父・栄勝さんにたたき込まれた技で最後を迎えたかったのか、あるいはわずかな勝利の可能性を追った結果だったのか。

 後者だとすれば、反撃の技の出が遅すぎた。決勝でマルーリスの右足を狙うタックルを試みたのは3度だけ。「怖くても、負けていたら飛び込まないといけない。それが取り切れなかったのは実力不足」。積極性を欠いた攻撃を反省する吉田は、この結果への率直な感想も述べている。「ここに落とし穴があるとは思っていなかった」

 マルーリスには2011年、12年の世界選手権で対戦し、いずれも吉田がフォール勝ちを収めている。侮ったわけではないだろうが、苦戦の経験もない相手のイメージはそう簡単にぬぐえなかったのだろう。

 流れた4年の歳月は等しくても、それぞれに意味するところが違ったということか。24歳になったマルーリスは以前とは「全然パワーが違った。本当に強くなっていた」と吉田は驚く。重心も低く、力任せの突進でもポイントを許してしまうほどの迫力があった。

 一方、33歳となった吉田に上積みと呼べるものがどれだけあったか。栄和人チームリーダーは「自分の攻めができていなかった。うまくスピードで入れない流れの中で、自分のペースに持っていけず空回りしていた」。若手の台頭にのみこまれた完敗という他ない。

 「こんな大舞台で負けたのは初めてなので、すっごく悔しい」。五輪と世界選手権を合わせて計17大会目で知った敗北の味。集大成と位置づけた4連覇が消えた喪失感と、挑戦を終えた虚脱感が混じった涙はいつまでも止まらなかった。

 「30年間もレスリングをやってこれたことは、自分でもよく頑張ったなと思う。悔しいのは悔しいけれど、気持ちはしっかり切り替えたい」(本池英人)

2016/8/19 12:37 日経新聞