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天皇陛下、再び「深い反省」 改めて戦没者への強い思い

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「おことば」を述べたあと席に着く天皇、皇后両陛下=15日午後0時4分、東京都千代田区の日本武道館、角野貴之撮影

 天皇陛下が8日に「生前退位」をにじませたビデオメッセージを公表して以降、初めて公の場で述べる「おことば」は例年以上に注目を集めた。「過去を顧み」とさきの大戦をはじめとする戦争の歴史に言及。昨年の戦没者追悼式で新しく用いた「深い反省」の表現を再び選び、改めて戦没者への強い思いを明かした。

 昨年は戦後70年の節目とあって新しい表現が多く加えられたが、今年はその中から「深い反省」の表現が残った。1992年に歴代天皇として初めて訪問した中国での歓迎晩餐会(ばんさんかい)、94年に韓国の大統領を歓迎した宮中晩餐会で用いられた表現だ。

 「日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を、日々模索しつつ過ごして来ました」。陛下は8日のビデオメッセージでそう語った。象徴として陛下がとりわけ重きを置いてきたのが、戦没者への慰霊だ。

 陛下は折々に「過去の事柄が正しく継承されること」の大切さを口にしてきたが、戦争の歴史が忘れ去られることに焦燥感を募らせているとも聞く。戦後70年に続いて「深い反省」を用いたのは、改めて過去に向き合おうというお気持ちの表れともいえる。(島康彦

2016年8月15日21時29分 朝日新聞デジタル

 

 

全国戦没者追悼式、天皇陛下のお言葉

 本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。

 終戦以来既に71年、国民のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません。

 ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

2016年08月16日 00時05分 Copyright © The Yomiuri Shimbun