読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日のニュース

気になったニュース

内村を擁護発言のベルニャエフ、平行棒で「金」

スポーツ リオ五輪

f:id:obaco:20160817144903j:plain

男子種目別平行棒決勝で金メダルに輝いたウクライナのオレグ・ベルニャエフ(16日、ブラジル・リオデジャネイロで)=関口寛人撮影

 オレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)が体操の男子種目別平行棒で初めての五輪金メダルを獲得した。

 得意種目でただ一人16点を超える得点をマーク。「とても興奮している」と喜んだ。10日の個人総合決勝では、最終種目の鉄棒で内村航平コナミスポーツ)に逆転されて僅差の2位。その後の記者会見で採点について批判的な質問を受けた内村を擁護する発言をし、称賛の声が寄せられた。「素晴らしい試合ができて感謝している」と話し、「また内村選手と試合をしたい」と語った。

2016年08月17日 11時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

内村の高得点を擁護…銀メダル選手に絶賛の声

f:id:obaco:20160812191806j:plain

15点台を連発する好演技を見せた=ロイター

 10日に行われた体操男子個人総合のメダリスト記者会見で、内村航平コナミスポーツ)を擁護する発言をした銀メダルのオレグ・ベルニャエフ(ウクライナ)に対し、世界各国から絶賛の声が寄せられている。

 ベルニャエフは最終種目の鉄棒で、高得点を出した内村に逆転を許し、小差で敗れた。記者会見で内村は「あなたは審判に好かれているのでは?」との露骨な質問を浴びた。これに対しベルニャエフは「彼はキャリアの中でいつも高い得点を取ってきた。無駄な質問だ」と擁護した。

 ベルニャエフの写真・動画共有サービス「インスタグラム」には、「君こそ金メダルだ」「あなたを見ていて、とても誇りに思った」といった発言が寄せられ、その言語は英語、ウクライナ語、ロシア語、日本語など多岐にわたっている。

2016年08月12日 19時08分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 
 
 
 

体操男子・ベルニャエフ 採点「フェア」強く潔く

 

 歴史的な王者交代劇まであとわずかだった。銀のベルニャエフ(22、ウクライナ)は「少しがっかりしている。金が近かったから。でも、これが結果だ」。

 予選1位の勢いそのままに、高難度の演技構成で15点台を連発した。ミスが許されない状況での好演技には、タフな境遇で培われた心身の強さが投影されていた。

 ウクライナ政府と親ロシア派勢力による紛争で、中心地となった東部ドネツクの出身。疲弊した国から支援はほとんど受けられない。かつての代表仲間は好待遇の誘いを受けてロシアなどに国籍を変えたのに、自身は母国を背負う道を選んだ。

 1点近いリードを手に迎えた最後の鉄棒。勝利を確信したかのような雄たけびを上げたが、着地が1歩動いた分だけ点数が伸びなかった。場内はブーイングも起きた。

 試合後の記者会見。隣の内村に対して「あなたは審判から好意的に見られていると思うか」と質問が飛んだ。鉄棒の採点について聞いているのは明らかだった。

 これに不快感を示したのはベルニャエフだ。「採点はフェアだと選手みんなが分かっている。無駄な質問だ」。潔い態度に拍手が起きた。

 悔しさのにじむ表情が笑顔に変わったのは、内村から「次はもう勝てない」と言われた時。「恥ずかしいくらいうれしい。でも彼は絶対にそんなこと思っていないはずだよ」。良き敗者がいてこその名勝負だった。(山口大介)

2016/8/12 3:30 日経新聞