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どんな形でもタッチパネルに…導電フィルム開発

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産総研が開発した、自由に曲がる透明導電フィルム

 フィルムの上に微細な配線を施すことで、自由に曲げられる透明導電フィルムを製造する技術を開発したと、産業技術総合研究所茨城県つくば市)と田中貴金属工業(本社・東京)などのチームが発表した。

 成果は英オンライン科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。

 スマートフォンのタッチパネルなどに使われる透明導電フィルムには、金属酸化物の硬い薄膜が張ってあるが、曲げると薄膜が割れてしまうため、自由な形状にならないのが問題だった。

 チームは、フィルムに紫外線を当てて表面を変化させ、幅1万分の8ミリの微細な有機物の線を作製。そこに、特殊な液体に混ぜた微細な銀の粒子をかけると、電気を通す銀粒子が有機物と結合し、配線として機能することを発見した。この技術を用い、自由に曲がる導電フィルムを開発した。

 これを使えば、様々な形の物にタッチパネルを付け、インターネット接続もできるようになるという。

 田中貴金属工業では、来年春にも試供品を出荷する見通し。産総研の長谷川達生・総括研究主幹は「現在の導電フィルム製造に欠かせない大がかりな真空装置も不要になり、コストも安くなる」と話している。

2016年07月29日 16時59分 Copyright © The Yomiuri Shimbun