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謎深まる…消えた群生ハス、カメの食害でない?

 

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引き上げたハスを調べる県職員ら(草津市で)

 滋賀県草津市下物町の烏丸半島周辺の琵琶湖で、国内最大級とされる群生ハスが現れない異変が起きている問題で、県と市が27日、初の合同調査を行った。

 水中からハスの地下茎などを採取して調べたところ、今年は目撃が多いアカミミガメなどによる食害とは考えにくく、原因特定に至らなかった。

 約13ヘクタールで自生する群生地で、今年は7月に入っても、ハスの葉が湖岸のごく一部にしか湖上に現れていない。ボートに乗って観察するイベントの予約客約1000人がほとんどキャンセルするなど影響が出ている。

 この日は、県自然環境保全課や市公園緑地課などの職員らが、例年なら葉が覆い尽くす場所などで腰までつかり、厚い泥の下にあるハスの地下茎などを引き上げたが、枯れたり腐ったりして、元気よく成長していないことが確認された。

 観察した中井克樹・県自然環境保全課主幹は「何かに食べられた跡が見当たらず、特定の株から複数の葉が出ている状況を見ると、食害が主因とは考えにくい。なぜ、これほど急速に衰退してしまったのか?謎が深まった」と話し、県立琵琶湖博物館の芦谷美奈子・主任学芸員も「地下茎が弱っているのは土中環境の悪化のためか」と首をかしげた。

 県と市は、採取したサンプルをハスに詳しい専門機関に送るなどして、原因調査を続ける。(藤井浩)

2016年07月28日 16時49分 Copyright © The Yomiuri Shimbun