「ポケモンGO」の配信が始まり、歩きスマホへの注意を呼び掛ける警察官(22日午後、東京都新宿区)
「ポケモンGO」の配信が日本でも始まった22日、関連商業施設はプレーを楽しむ人たちでにぎわう一方、各地でトラブルも起きている。
東京都墨田区の東京スカイツリーそばの「ポケモンセンタースカイツリータウン」。普段は関連グッズを買い求めるファンらが多いが、この日はスマホ片手に歩き回る人々の姿が目立った。
都内の高校1年の女子生徒5人組はお目当てのポケモンは見つからなかったものの「これから集めていくのが楽しみ」。栃木県さくら市の男性会社員(34)は「駅のホームで歩きながら遊んでいたら何度も人にぶつかりそうになった」と話す。
ゲームにはポケモンをカメラ撮影する機能もあり、さいたま市の男性会社員(33)は「見知らぬ人が画面に映ることもあり、盗撮と間違われかねない」と心配する。
プレー中に立ち入り禁止区域に近づくなどのトラブルも相次いだ。
熊本市では午前11時半ごろ、20代とみられる男性が熊本地震で被災した熊本城の立ち入り禁止区域に入ろうとしたが、城の案内人が危険だと説明すると立ち去った。
京都市上京区の京都御所では午後0時半ごろ、プレーに夢中の大学1年の男子学生(18)が塀に近づいたため、侵入防止用の警報音が鳴り響いた。宮城県大崎市の集合住宅では午後3時ごろ、プレーしながら入ってきた中国籍の男性2人と住民がトラブルになり、警察官が駆け付けた。
警察はブームの過熱による事故などを危惧している。
2016/7/22 23:48 日経新聞
ポケモンGOを出雲大社が禁止した 国内外のこんな場所でも
「禁止事項」に加えられたポケモンGO
ついに日本に上陸したポケモンGO。トラブルを防止すべく、禁止や注意を呼びかける貼り紙があちこちに現れている。
「伝説のポケモン」がいそうな島根県の出雲大社は、ホームページ上で、境内でポケモンGOの使用を禁止すると告知した。
高校野球の強豪校として知られる仙台育英高校には、「本校のポケモンは進路達成に向けて真剣に勉強しております」と、学習の妨げをしないよう呼びかけるユニークな注意書きが。
雲昌寺の貼り紙
鎌倉時代に建立された神奈川県藤沢市の雲昌寺は、ちょっとフレンドリーに、「お寺の中でポケモンをゲットしないでネ!」。
数百年の歴史を持つ広島県東広島市の宮崎神社では、禰宜が自ら貼り紙をツイート。「参拝中のポケモンをとるのは、やめてあげてね」「ポケモンではなく、神さまの使いかもしれません」などと、参拝客の邪魔をしたり、建物に入ったりしないよう訴えた。
ヤフオクに売り出された看板
こうして各地の寺院や動物病院などで同じような貼り紙がされ、ヤフオクには、「ポケモンGO禁止」の看板まで売り出されている。
アメリカでは子どもたちが原子力発電所の敷地に侵入。ボスニアの地雷原やインドネシアの軍用地に入り込んでしまったプレーヤーたちもいた。
トルコではモスク内でのプレーに、イスラム教指導者たちが反発。ポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡地では、博物館がプレー地域から外すよう開発会社に要請した。
広島では平和記念資料館の副館長が「神聖な場でゲームはするべきではない。集まった人の気持ちを考えた上で遊んでほしい」と呼びかけている(時事通信)。
BuzzFeed Japan 7月22日(金)17時0分配信