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名勝「天龍峡」の奇岩にも金具63本…毀損届

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ロッククライミング用の金具が打ち込まれた樵廡洞(長野県飯田市の天龍峡で)

 長野県飯田市にある国の名勝「天龍峡」の岩場に、ロッククライミング用とみられる金具が少なくとも63本打ち込まれていることが、28日わかった。

 天龍峡は長野、愛知、静岡の3県にまたがる天竜奥三河国定公園内にあり、自然公園法で第1種特別地域に指定されている。さびついた金具に交じって新しいものもあり、市は文化財保護法自然公園法に抵触する恐れがあるとして、文化庁毀損きそん届を提出した。

 金具が打ち込まれていた岩は、天龍峡十勝とうたわれる奇岩の一つ「樵廡洞しょうぶどう」。天竜川に面しており、高さは約10メートル。崖になっていて危険なことから、市が周囲への立ち入りを禁じていた。金具は、3月に地元の住民が見つけ、市に通報した。市はクライミング禁止を呼びかける文書を掲示。金具を抜くと岩自体が崩落する恐れがあるとして、「対応を慎重に検討したい」としている。

2016年06月28日 11時52分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 
 

文化庁、岩登りで全国緊急調査

天然記念物の損傷相次ぎ

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長野県飯田市にある国の名勝「天竜峡」の岩場に打ち込まれたクライミング用のくさび(円内)=3月(同市提供)

 岐阜県御嵩町の国の天然記念物「鬼岩」などがロッククライミング用のくさびで傷つけられているのが相次いで見つかったのを受け、文化庁が国の名勝や天然記念物がある自治体から保存や管理状況の緊急調査を始めたことが28日、分かった。調査結果を基に、管理体制の見直しを求める通知を自治体に出すなど対応を検討する。

 文化庁文化財部記念物課の柴田伊広文部科学技官は「クライミングブームの中、岐阜などの事例は氷山の一角の可能性もある。まずは全国的な傾向を把握したい」と話した。

 日本フリークライミング協会によると、利用している岩場が文化財であることを知らない愛好者が多いという。

2016/06/28 10:31   【共同通信

 

 

クライマーに問われるマナー 天然記念物に「くさび」 石川・白山「百万貫の岩」

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石川県指定の天然記念物「白峰百万貫の岩」に打ち込まれた「ハーケン」(白い円内)=19日、石川県白山市

 白山国立公園にある石川県指定の天然記念物「白峰百万貫の岩」に、ロッククライミング用の「ハーケン」と呼ばれるくさびが少なくとも六本打ち込まれていることが分かった。県文化財課が確認した。県によると自然公園法違反や県文化財保護条例違反の恐れがある。県文化財課の浅田隆課長は「地域の歴史を示す資料価値が損なわれた。劣化の恐れもあり、ハーケンをすぐ抜くことは考えていないが注意して文化財を巡回したい」と話した。

 ハーケンは今月十四日に岐阜県御嵩町にある国の天然記念物「鬼岩」で見つかったと発表されたばかり。クライミング人気が高まる中、行政の管理体制やクライマーのマナーの在り方が問われそうだ。

 石川県などによると、白峰百万貫の岩は同県白山市にあり、高さ約十六メートル、横約十九メートル。車道から約百メートル離れた手取川の中州にある。ハーケンは川岸を走る車道の反対側に十九日の時点で六本打ち込まれていた。さびついたものもありハーケンを抜き取ったとみられる穴も複数あった。一帯は県が委嘱する指導員が年に一度巡回し、昨年六月十二日に巡回した際は見つからなかったという。

 白山国立公園は富山、石川、福井、岐阜四県にまたがり、環境省白山自然保護官事務所によると、手取川流域は第二種特別地域。許可なく工作物の設置はできない。

2016年6月27日 朝刊 東京新聞