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台湾機の墜落前、エンジン左右ともに動力失う

 【台北=向井ゆう子】台湾の復興航空(トランスアジア航空)の双発プロペラ機ATR72型機が4日、台北で墜落した事故で、台湾当局は6日、墜落前に、同機の左右二つのエンジンがともに動力を失っていたとするブラックボックスの解析結果を発表した。

 発表によると、離陸直後に、同機の右側のエンジンに異常が発 生したことを知らせる音が鳴った。だが、その後、左側のエンジンが止められたという。失速したため、乗員が再びエンジンを始動させようとしたが、間に合わ ず墜落したとみられている。当局は左側のエンジンが止められた経緯などについて調査する方針だ。エンジンのトラブルだけでなく、人為的なミスの可能性も浮 上している。

 ATR72型機は片側のエンジンに異常が発生しても、もう一方で飛行が可能な設計となっている。

 この事故では、これまでに乗員乗客58人のうち35人が死亡。行方不明の8人の捜索が続いている。

2015年02月06日 21時07分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 
 

故障に加え操作ミスの可能性も 台湾機墜落、死者35人

 台湾・復興航空(トランスアジア航空)の旅客機が台北松山空港を離陸直後に墜落した事故は、故障に人為的ミスが加わり、二つあるプロペラエンジンが両方とも停止した可能性が出てきた。台湾の飛航安全調査委員会が6日、事故機のブラックボックスの初期段階の解析結果を明らかにした。

 操縦状況などの記録によると、離陸37秒後の4日午前10時52分38秒にエンジンの一つが停止したとの警告が発生した。だが、その後にもう一つ のエンジンを止める操作が行われ、このエンジンも停止。乗員はエンジンを再スタートさせようとしたが墜落し、同54分36秒で記録が終わっている。離陸か ら墜落までに失速警告が5度出ていた。

 記者会見した同委員会の王興中執行長はミスがあったかどうかは「現時点では判断できない」としており、今後詳細な調査を行う。飛行機は市街地を流れる川に墜落しており、被害を最小限に抑えたとしてパイロットをたたえる声が内外で上がっていた。

 事故機には乗客乗員58人が乗っており、6日夕までに35人の死亡が確認された。15人が救助されたが、8人の行方が分かっておらず、消防などは範囲を広げて川の捜索を続けている。(台北=鵜飼啓

2015年2月6日19時26分 朝日新聞