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イスラム教から逸脱…操縦士焼殺を宗教界が非難

 【アンマン=久保健一】イスラム過激派組織「イスラム国」がヨルダン軍パイロット、ムアズ・カサースベ氏(26)を焼殺する映像を公開したことに対し、アラブ圏のイスラム宗教界から強い非難の声が出ている。

 エジプトのスンニ派最高権威「アズハル機関」トップのタイイブ師は4日、「(イスラム国の)テロリストこそ、残虐な方法で殺されるべきだ」などとする非難声明を出した。

 「アッラー(神)以外の何人(なんぴと)とも火刑を科すことはできない。イスラム教からの逸脱だ」。ヨルダン政府付属の「宗教見解発出局」は4日の声明でそう非難した。イスラム教は土葬で、火葬は「死後の復活」を妨げるものとして、強く忌み嫌われている。自爆攻撃を容認する発言をしたことがあるエジプト人イスラム法学者カラダーウィ師も「この過激派はイスラム教を代表しておらず、その行動は常に害悪だ」と批判した。

 一方、シリアからの情報によると、イスラム国は3日、過去のイスラム法学者の見解を引用しながら「背教者を火あぶりとすることは認められている」との声明文をシリア北部の拠点ラッカで配布した。声明について、イスラム過激派に詳しいイラク人専門家ハシミ氏は「人道に反する行為を詭弁(きべん)で正当化しても、人々の支持を得られることは断じてない」と語った。
2015年02月06日 08時08分 Copyright © The Yomiuri Shimbun