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サントリー:売上高4兆円ウイスキーで1位…新浪社長宣言

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インタビューに答えるサントリーHDの新浪剛史社長=東京都港区で、内藤絵美撮影

 サントリーホールディングス(HD)の新浪剛史社長は毎日新聞のインタビューに応じ、「連結売上高4兆円を達成し、ウイスキーで世界1位になる」と述べ、昨年米ビーム社を買収して誕生したビームサントリーを中心に、世界戦略を加速させる方針を明らかにした。

 サントリーは昨年5月、米ウイスキー大手ビームを約1兆6000億円で買収。2013年12月期の売上高2兆400億円を、20年までに飲料など も含めたグループ全体で4兆円まで拡大させる目標を掲げる。新浪氏は「4兆円の達成は日本国内だけでは難しい」と述べ、インドや東南アジア中南米などの 新興国を中心に販売拡大を目指す方針を示した。4兆円達成へ向け「まずは買収した企業の収益を向上させる」と述べ、新たな企業買収よりも、足場固めを優先 すると強調した。

 さらに、ネスレ(スイス)やユニリーバ(英国・オランダ)など世界的な食品企業を挙げ、「買収した企業を成功させるノウハウを持っている会社」と評価。「サントリーも(買収先の)多様な文化を受け入れる力を磨くことが必要だ」と述べ、買収先企業と相乗効果が発揮できるノウハウの蓄積や、企業文化の融合を進める考えを示した。

 新浪氏は昨年10月、創業家以外から初めて社長に就任した。これまでの4カ月間、国内外の支店・支社を回り、社員と交流を重ねた。「マーケティン グや広告宣伝以外にも、『ものづくり』への力の入れようがすごい」と感心。さらに「非上場の会社なので社員は長期的に物事を考えている」と振り返り、HD 上場について「必然性はない」と語った。

 サントリーは09年にキリンHDとの経営統合を模索したが、10年に破談となった。世界へ打って出るのが交渉を進めた理由だったが、「(サントリー単独で)世界に踏み出している。当時とは状況が変わっている」と述べた。

 賃上げについては「しっかりやりたい。特に20〜40歳代の子育て世代には報いたい」と述べ、前向きな姿勢を示した。【神崎修一】

 ◇サントリーホールディングス

 1899年創業の食品・酒類大手。1929年に国産初のウイスキーを発売したことで知られ、現在放送中のNHK連続テレビ小説「マッサン」では、創業者 の故鳥井信治郎氏をモデルにした人物も登場している。2009年にニュージーランドや仏の清涼飲料メーカーを買収するなど海外展開も積極的。昨年5月に は、米ウイスキー大手「ビーム」を1兆6000億円で買収し、蒸留酒メーカーで世界3位に浮上した。非上場の同族経営が続いていたが、昨年10月、ローソ ン会長だった新浪剛史氏を社長に招き、初めて創業家以外の経営トップが誕生した。13年12月期の連結売上高は2兆402億円、営業利益は1265億円、 最終(当期)利益は1955億円。従業員数は3万4129人。

毎日新聞 2015年02月06日 06時45分