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「私はケンジ」、憎しみも絶望も超えて 共感4.5万件

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西前拓さんが開設したフェイスブックの「I AM KENJI」専用ページ

 「イスラム国」に拘束された後藤健二さん(47)の解放を求め、交流サイトを通じて世界に広がった「I AM KENJI(私はケンジ)」の写真の投稿。殺害されたとみられる映像が公開され、サイトには様々な思いが寄せられた。衝撃、怒り、やりきれなさ。そして、後藤さんが望んだ平和への願い――。

 《今まで感じたことのない深い絶望とやり場のない憤りを感じています》

 米ニューヨーク在住の映像制作会社代表、西前拓さん(52)は日本時間1日午前、交流サイトフェイスブック(FB)」の「I AM KENJI」専用ページにそう投稿した。朝日新聞の取材に「もっと何かできたのではないかという無力感や自責の念がふくらんだ」と語った。

 後藤さんが拘束された映像が公開された1月20日、専用ページを開設し、写真の投稿を呼びかけてきた。投稿された写真は2千枚を超え、ツイッターで の発信も広がった。西前さんは1日の投稿に、こう記した。 《国境を超えたその広がりに、健二さんの大きさ、成し遂げてきたことの素晴らしさを日々感じて います》。番組制作などで後藤さんと10年以上にわたり親交を深めてきた。《(後藤さんは)憎しみを超えて人と人が分かり合えることを信じていました》

 殺害されたとみられる映像の公開を受け、「I AM KENJI」の賛同者にどんなメッセージを送るべきか。「おびえたり怒りで敵視したりすれば『イスラム国』の思うつぼ。平和を望んだ後藤さんが悲しむのではないか」。仲間たちと話し合い、こう投稿した。

 《人と微笑(ほほえ)みあうたびに必ず健二さんのあの大きなBig Smileを思い出すでしょう》

 西前さんの投稿に、日本語や英語、フランス語などのコメントが750件以上寄せられた。《噓(うそ)であって欲しい》《ご家族に一日も早く穏やかな日々が訪れますように》……。専用ページへの共感を示す「いいね!」は、2日正午までに4万5千件を超えた。

2015年2月2日11時50分 朝日新聞

 

「I AM KENJI」活動広がる

後藤健二さんが拘束されていることが明らかになって以降、インターネット上では、「私は健二」と書かれた紙を掲げた写真を掲載する活動が広がりました。
活動に参加した人たちからは、後藤さんが命をかけて伝えてきたことを広げていこうという声が上がっています。

先月20日、後藤さんが「イスラム国」に拘束されたことが報じられると、友人たちがインターネットの交流サイト、フェイスブック上で、後藤さんとの連帯を示そうと、「I AM KENJI」、「私は健二」と書かれた紙を掲げた写真を掲載する専用のページを作りました。
この活動は英語やアラビア語圏など世界中に広がり、2日夕方までにページ上で活動への賛同を示した人は4万6000人余りに上っています。
この活動に参加し、後藤さんの解放を訴えていたエジプト人のモハメッド・エルフェキーさんは渋谷駅前のハチ公像の前で、友人とともに「We are kenji」と書かれた紙を掲げた写真を投稿しました。
後 藤さんが殺害されたとみられる動画が投稿されたことについて、エルフェキーさんは「健二さんの優しさや勇気ある行動を感じ、絶対に助かって欲しいと願って いましたが、とてもショックでした。これからも、世界中の子どもを大事にする健二さんの心の優しさを伝えるとともに、イスラム教への正しい理解をもとに、 みんなで力を合わせてテロリストに強く反対する思いを広げていきたい」と話していました。
また、活動の趣旨に賛同し、みずからのページに「I AM KENJI」の紙を掲げた写真を掲載した東京大学大学院教授のロバート キャンベルさんは「後藤さんはジャーナリストとして苦しい状況に置かれた人たちの声をすくい上げ、中東のために活動していたことをイスラム国に知ってもら いたかった。私たちの声が届かず、悔しくて残念な思いでいっぱいです」と述べました。
そのうえで、「私たち一人ひとりが、後藤さんがジャーナリストとして伝えてくれたことをしっかり考え、現状に積極的に関心を持たなければならない」と話していました。
キャ ンベルさんが後藤さんのサイトの書き込みを英訳して紹介したところさまざまな国の人たちから多数のコメントが寄せられたということで、「後藤さんの仕事に 共感する人たちが多く、心強く感じています。こうしたつながりを今後も広げることが大事だと思います」と話していました。

2月2日 17時15分 NHKニュース