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後藤さん母「今はただ、悲しみで涙するのみ」

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後藤健二さんの動画が公開されたことを受け、コメントを読み上げる母親の石堂順子さん=1日午前9時48分、東京都内、小宮路勝撮影

 今はただ、悲しみの涙がこみ上げてくるばかりです――。

 「イスラム国」に拘束されたフリージャーナリスト後藤健二さん(47)=東京都港区=が殺害されたとみられる動画がインターネットに公開されたことを受け、後藤さんの母、石堂順子さん(78)は1日午前9時40分すぎ、都内の自宅で報道陣の取材に応じた。

 石堂さんは憔悴(しょうすい)しきった様子で、「みなさまにご心配をおかけしたことをお詫(わび)び申し上げます」と声を絞り出すように話し始めた。

 「無念な死を前に言葉が見つかりません。今はただ、悲しみの涙がこみ上げてくるばかりです」。時折胸に手を当て、うつむきながら、「この悲しみが憎悪の連鎖になってはならないと思います」と話した。

 夫の行夫さん(78)によると、石堂さんは午前5時過ぎ、テレビのニュースで動画が公開されたことを知り、突っ伏したという。その後は家の中で、悲しみを必死にこらえている様子だったという。

 石堂さんが出したコメントは次の通り。

 健二は旅立ってしまいました。あまりにも無念な死を前に、言葉が見つかりません。今はただ、悲しみで涙するのみです。しかし、その悲しみが「憎悪 の連鎖」となってはならないと信じます。「戦争のない社会を作りたい」「戦争と貧困から子どもたちのいのちを救いたい」との健二の遺志を私たちが引き継い でいくことを切に願っています。

 2015年2月1日 石堂順子

2015年2月1日11時56分 朝日新聞

 

池上彰さん、声震わせ「彼の笑顔ばかり浮かぶ」

 ジャーナリストの池上彰さん(64)は「本当にショックで……。今は彼の笑顔ばかり浮かびます」と言葉を詰まらせた。

 「後藤さんは紛争地などで苦しんでいる人たちのことを『世界 に伝えたい。誰かが行かなきゃいけない』と常に言っていた。『戦争の犠牲者はまず女性であり、子供』とも話し、常に優しい目を向けていた」と語り、「イス ラム国に敵対していたわけではなく、悲惨な現状を伝えるために赴いた人を殺害するというのは本当に許し難い」と声を震わせた。

2015年02月01日 09時43分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 
 

「今まで感じたことない絶望」…声絞り出す友人

 後藤さんの解放を願って「I AM KENJI」とのメッセージを掲げた写真をフェイスブックやツイッターに投稿する動きが広がり、賛同者は1日朝までに4万人を超えていた。

 その呼び掛け人で、後藤さんと10年来の親交がある映像制作会社代表の西前拓さん(52)は「信じられない。今まで感じたことのない、絶望、憤りを感じる」と声を絞り出した。「世界中で、後藤さんの解放を願う気持ちが広がっていたのに」

2015年02月01日 09時34分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 
 

後藤さんの知人NPO事務局長…「彼が、なぜ」

 ヨルダンの支援活動を通じて10年前に後藤さんと知り合ったNPO法人「日本イラク医療支援ネットワーク」の佐藤真紀事務局長(53)は「ショックだ。後藤さんはシリアの平和を願って活動をしていた。その彼が、なぜ殺されなければならないのか」と沈んだ声で話した。
2015年02月01日 09時40分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 
 

湯川遥菜さんの父「胸が張り裂けるような思い」

 後藤健二さんと同じく「イスラム国」に拘束され、殺害されたとみられる画像が1月24日にインターネットに公開された会社経営者湯川遥菜(はるな)さん(42)の父、正一さん(74)=千葉市=は1日朝、報道陣の代表取材に応じた。時折言葉を詰まらせながら、「本当に残念。胸が張り裂けるような思いだ。後藤さんのご家族には本当に申し訳ないという思いでいっぱいだ」と話した。

 後藤さんは出国前、家族らに「湯川さんを救いたい」と告げていた。その後、シリアに入り、拘束されたとみられる。

2015年2月1日12時02分 朝日新聞