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「イスラム国」が揺さぶりか、別の男性殺害映像

 【シャンルウルファ(トルコ南部)=酒井圭吾】イスラム過激派組織「イスラム国」がシリア出身でヨルダンの協力者と語る男性を殺害する映像が、31日午後(日本時間31日夜)、インターネット上に出回った。

 イスラム国がヨルダン政府を揺さぶるために公開したものとみられる。

 映像では、男性がイスラム国のメンバーとみられる男の質問に「ヨルダンの情報機関に属する旅団にいた」「2014年9月7日に(イスラム国に)捕まった」「(背教者の罰は)殺される」などと答える様子のほか、白い乗用車の後部座席から引きずり降ろされ、首を切断される様子が映っている。

 映像の左上には、イスラム国がこれまで米英の人質を殺害した時の映像と同じように、イスラム国の黒い旗のマークが出ている。
2015年02月01日 01時19分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

ヨルダン国民に動揺…救出求めるデモ一部暴徒化

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30日、アンマンで、ヨルダン軍パイロットのムアズ・カサースベ氏のポスターを集会所の前に設置する親族ら(ロイター)

 【アンマン=溝田拓士、仲川高志】イスラム過激派組織「イスラム国」を名乗るグループによる日本人人質事件は、1月31日、イスラム国がジャーナリストの後藤健二さん(47)とサジダ・リシャウィ死刑囚(ヨルダンで収監中)の交換期限とした29日日没(日本時間29日深夜)から2日が過ぎた。

 イスラム国は29日のメッセージ以降、人質に関する新たなメッセージなどを公表しておらず、交渉にあたるヨルダンのモマニ情報相は31日午前(同31日夕)、本紙の取材に「更新情報はなく、調査を続けている」と語った。

 1月30日夜(同31日未明)には、イスラム国の広報担当とみられる男が、ツイッターに「新しいメッセージを間もなく出す」と書き込んだが、後藤さんらの安否に関する情報は確認されていない。一方で、イスラム国とヨルダン政府との水面下の交渉は続いているとみられ、アンマンの日本政府現地対策本部で指揮を執る中山泰秀外務副大臣は31日未明(同31日朝)、記者団に「事態が推移している状況だ」と説明した。

 イスラム国は24日以降、後藤さんとリシャウィ死刑囚の交換を要求している。これに対しヨルダン政府は、イスラム国に拘束されているヨルダン軍パイロットのムアズ・カサースベ氏(26)と死刑囚との交換に応じる用意があると表明。双方の主張はすれ違い、後藤さんの安否情報も途絶えている。

 こう着状態が続く中、ヨルダン国内にはカサースベ氏死亡の臆測も流れ、国民の間には動揺も広がっている。カサースベ氏の出身地であるカラク県では、28日夜、同氏救出を求めるデモの一部が暴徒化した。ヨルダンの国営テレビは31日、アーメリ報道官が30日に発表した「カサースベ氏の安否にかかわる情報は受け取っていない」「非公式な情報をやりとりしたり、誤った報道を広げたりすることがないように注意を払い、うわさに惑わされないように求める」などの声明を、報道官本人の顔写真と共に繰り返し放送した。
2015年02月01日 00時06分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

イスラム国」化学兵器専門家を殺害…米軍発表

 【ワシントン=今井隆】中東地域を管轄する米中央軍は1月30日、「イスラム国」の掃討作戦を展開する米軍主導の「有志連合」がイラク北部モスル近郊で24日に空爆を行い、イスラム国の化学兵器専門家を殺害したと発表した。

 発表によると、殺害されたのはアブ・マリク容疑者。イラクの 化学兵器製造工場の技師として働き、2005年に国際テロ組織「アル・カーイダ」に加入。その後、イスラム国に参加した。米中央軍は、同容疑者の殺害によ り、「イスラム国が化学兵器を製造し、無実の人々に使用する潜在的な可能性を減らした」と戦果を強調した。

2015年01月31日 18時31分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 

「イスラム国」人質:ヨルダン態度硬化 ISはスパイ処刑

 【アンマン田中龍士、カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)にフリージャーナリストの後藤健二 さん(47)が拘束されている事件に関連し、ヨルダン政府がISに対する態度を硬化させている。後藤さんの解放条件であるイラク人女性死刑囚の釈放期限か ら1月31日で2日が経過。IS拘束下のヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉の早期救出を望む国民の怒りがヨルダン政府に向かいつつある中、政府 にはIS側に断固たる姿勢を示すことで国民の批判をかわす狙いがあるとみられる。

 犯行グループはイラク時間29日の日没(日本時間29日深夜〜30日未明)を期限に、後藤さんとヨルダンで収監されているISの前身組織メンバー、サジダ・リシャウィ死刑囚の交換を要求、応じなければ中尉を殺害すると脅迫していた。

 ヨルダン政府寄りのニュースサイト「アンマンニュース」は30日、「治安当局高官が『リシャウィ死刑囚と他のISメンバーの命は、カサスベ中尉の命にかかっている』と語った」と報じた。中尉が殺害された場合、死刑囚の刑を執行する可能性を示唆した発言だ。

 後藤さんとリシャウィ死刑囚の交換を求めるIS側に対し、ヨルダン政府はカサスベ中尉が解放されれば死刑囚の釈放に応じる構え。後藤さん解放の見通しはヨルダンとISの神経戦の中で宙に浮いた格好だ。

 ヨルダンでは30日、国内各地で中尉の解放を求める集会が開かれるなど、ISに対する国民の怒りが政府批判に転じる兆候をみせている。国際人権団 体ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、ヨルダンでは死刑執行に国王の承認が必要。執行は一時中断されていたが、昨年12月に8年ぶりに再開し11人が 処刑された。

 一方、IS側は31日、敵対関係にあるシリア反体制派武装組織「自由シリア軍」の戦闘員を拘束、殺害したとする映像をインターネット上で公開し た。戦闘員が「2014年9月に(ISに)捕まった。自分はヨルダン情報機関の協力者だ」と自供する様子が映っていた。ISは「ヨルダンのスパイ」の殺害 映像を公開することで、ヨルダン政府を動揺させようとしているようだ。

毎日新聞 2015年02月01日 00時50分