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10億円BIG:CM放映中止 「イスラム国」連想

 サッカーくじを運営する日本スポーツ振興センター(JSC)が俳優の西島秀俊さんらを起用したサッカーくじ10億円BIG」 のテレビCMの放映を中止したことが30日、分かった。登場人物の名前やせりふ、締め切りが迫るという内容が、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS) に拘束中のフリージャーナリストの後藤健二さんを連想させる可能性があるため。JSCでは「偶然だが、配慮すべきだと判断した」としている。

 JSCによると、中止したのは28日。CMでは、後藤さんと同じ読み方の「五島」という人物が10億円を当てたとうわさされたり、「締め切り迫る」などとくじの購入を呼び掛ける内容だった。

 放送は今月10日に始まり、発売期限の31日まで続く予定だった。新聞や雑誌、インターネットの広告は続ける。【藤野智成】

毎日新聞 2015年01月30日 20時41分(最終更新 01月30日 21時54分)

 

イスラム国」か、戦闘員らが日本批判の映像

 【アクチャカレ(トルコ南部)=酒井圭吾】「イスラム国」とみられる過激派組織は29日、日本人人質事件に絡み、戦闘員ら5人が日本を批判する映像をインターネット上に公開した。

 映像は、イスラム国の支配下にあるシリア北部ラッカの広報組織「ラッカ情報センター」が制作したとみられる。登場人物の発言内容から推測すると、日本人人質の映像が初めて公開された今月20日から、要求内容が身代金から人質交換に変更された同24日までの間に撮影された可能性が高い。

 ラッカの路上などで撮影したとみられ、スカーフで顔を隠した男性は「日本政府は(欧米の)十字軍に入り、イスラム国と対立したことは間違いだった。(人質の)2人は死ぬ。それがイスラムに逆らった運命だ」と話した。外国人戦闘員とみられる若い男は日本人や欧米人に対し、捕まったら殺害されるだろうと脅した。

 今回の映像について、中東調査会の高岡豊上席研究員は、「登場人物はイスラム国が用意した『俳優』で、事前に準備した内容を話しているだけだろう。発言の内容はイスラム国が行ってきた日本批判の繰り返しだ。人質事件を意識しているが、組織の一方的な主張を唱える宣伝映像だ」と指摘している。
2015年01月31日 05時16分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

 

イスラム国」見えぬ動き…日本人人質事件

 【アンマン=溝田拓士】イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループによる日本人人質事件は、ジャーナリストの後藤健二さん(47)とサジダ・リシャウィ死刑囚(ヨルダンで収監中)の交換期限から一夜明けた30日も、進展がない状況が続いた。

 ヨルダン軍の報道官は同日、「政府は24時間体制で対応にあたっている。進展があれば適切な時期に知らせる」との声明を発表した。

 イスラム国が一方的に設定した期限は、29日の日没(日本時間29日深夜)だった。交渉にあたるヨルダン政府は、同国パイロットのムアズ・カサースベ氏(26)の安否確認を求めたが、ヨルダン軍のアーメリ報道官は30日正午(同30日午後7時)頃、本紙に「何も得られていない」と語った。

 カサースベ氏の解放を最優先するヨルダン政府に対し、イスラム国の要求は、後藤さんとリシャウィ死刑囚の「1対1」の身柄交換。両者の主張は依然、食い違ったままで、後藤さんの扱いも宙に浮いた格好だ。

 足踏み状態が続く中、英国に拠点を置くフリージャーナリストの支援団体は29日、後藤さんの解放を求める妻のメッセージを発表した。メッセージで妻は、イスラム国から昨年12月2日に届いた脅迫メールで、夫の拘束を知ったことを明らかにした。身代金2億ドルを要求する映像が1月20日に公開された後も、イスラム国との間で数回のメールのやりとりがあったという。

 妻は「私は、これが私の夫にとって最後のチャンスになることを恐れています」とした上で、「ヨルダンと日本の両政府には、2人の命がかかっていることを理解してほしい」と訴えた。

 カサースベ氏を巡っては、昨年12月、イスラム国に拘束される際の写真がインターネットに配信されたものの、生存を証明する映像や音声などは、その後、確認されていないとみられる。ヨルダンでは、カサースベ氏が既に死亡したのでは、との臆測も出始めている。30日はアブドラ国王の誕生日で、例年であれば各地で祝賀イベントが行われるが、この日は自粛された模様だ。
2015年01月30日 23時22分 Copyright © The Yomiuri Shimbun 

 

イスラム国」に混乱か…田中浩一郎氏が分析

 日本エネルギー経済研究所の田中浩一郎・中東研究センター長と2004年のイラク日本人人質事件で解放に尽力したイラク出身の雪桜ディア氏が30日夜、BS日テレの「深層NEWS」に出演した。

 イスラム国とみられるグループによる人質の後藤健二さんと、サジダ・リシャウィ死刑囚の交換期限から一夜明けた30日も進展がない状態が続いたことに対し、田中氏はイスラム国が「人質を巡る交渉が複雑化し、混乱が生じているのではないか」と分析した。

 雪桜氏は、「(日本政府は周辺国である)トルコやカタールにも頼るべきだ」と提案した。
2015年01月30日 23時48分 Copyright © The Yomiuri Shimbun