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訃報:斉藤仁さん54歳=柔道でロス、ソウル五輪連覇

追悼 スポーツ

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ソウル五輪で連覇し、表彰台でガッツポーズを見せる斉藤仁さん=1988年10月1日撮影

 柔道95キロ超級で1984年ロサンゼルス五輪と88年ソウル五輪を2連覇した全日本柔道連盟全柔連)強化委員長の斉藤仁(さいとう・ひとし)さんが20日、肝内胆管がんのため東大阪市内の病院で死去した。54歳。葬儀の日取りは未定。

 青森市出身。国士舘大卒業後も教員として残り、23歳で挑んだ初出場のロサンゼルス五輪で金メダルを獲得。国内では同五輪無差別級金メダルで、現 全柔連副会長の山下泰裕さんに勝てず、「第2の男」と言われ続けたが、日本選手団主将として臨んだ続くソウル五輪では、右膝半月板損傷を抱えながら連覇。 不振だった柔道日本勢唯一の金メダルで、創始国の威厳を保ち、表彰台で男泣きした。

 無理を押した右膝の状態が悪化し、そのまま現役引退した。

 指導者としては、2004年アテネ五輪と08年北京五輪で全日本男子監督を務め、12年11月に強化委員長に就いた。13年には旧体制時代の暴力問題が発覚。病気と闘いながら、再発防止と柔道界の信頼回復に向け、尽力している途上だった。

 全日本柔道連盟山下泰裕副会長の話 柔道人生最大で最高のライバルだった。ロス五輪は2人力合わせて戦った。ソウル五輪では(金メダルを取り) 日本柔道を守ってくれた。現役最後の試合も仁が相手。試合は僅差で私が勝ったが、組んだ瞬間に、仁が俺を超えたと勝負師の直感で思った。いろんなゴタゴタ の中で新たな強化委員長になり、2人で力を合わせ、信頼を失った日本の柔道を再建していこうとそんな思いでやってきただけに残念だ。治療を続けながらも、 頭の中は全て日本柔道界の再建だった。

 斉藤さんと同じソウル五輪の競泳男子で金メダルを獲得した日本水泳連盟鈴木大地会長の話

 現役時代、同じ治療院に通っていたことがあり、孤独になりがちな選手生活で励まされた。今でも感謝している。日本柔道の最後のとりでを守ったソウル五輪での金メダルは本当に素晴らしかった。早過ぎる死が本当に残念。ゆっくりとお休みいただきたいと思います。

 日本オリンピック委員会竹田恒和会長の話 突然のことで驚いている。実直で礼儀正しい、まじめな人だった。代表監督としてはチームをまとめあげられていた。現在は、強化委員長として、柔道界を引っ張ってくれていた。期待していたので残念だ。ご冥福をお祈りしたい。

毎日新聞 2015年01月20日 10時27分(最終更新 01月20日 13時20分)