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「酔っぱらいの神様」、土佐に降臨 地元祭りキャラに

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「べろべろの神様」のミニチュア像を手にするデハラユキノリさん=高知市

 頭におちょうし、両手におちょこ。目はぐるぐるで、体は火照ったみたいに赤みがかっている。そんな「酔っぱらいの神様」の像を、高知市出身のフィギュアイラストレーター、デハラユキノリさん(40)が制作中だ。3月に高知市中心部の商店街などで開かれるお祭り「土佐の『おきゃく』2015」で披露する。

 神様の正式名称は「べろべろの神様」。商店街全体が宴会場になる毎春恒例のお祭り「おきゃく」が今年で10回目を迎えるのを記念して作られるイメージキャラクターだ。像は強化プラスチック製の予定。商店街のど真ん中に設置され、台を含めると高さは4メートルほどになる。

 「おきゃく」実行委員会は数年前からキャラ制作を画策。だが、なかなかイメージが湧かないでいた。そこで白羽の矢を立てたのが、独特の世界観を持ったフィギュア制 作で知られるデハラさんだった。酒好き、宴会好きのデハラさんはすぐに快諾。「酔っぱらいの神様の存在は、高知の酒飲みの間ではまことしやかにうわさされ ていた」とデハラさん。「飲み過ぎてへろへろになったときにすがりたいような存在」との漠然としたイメージのもと、デザインに取り組んだ。

 昨年12月2日、高知市内のホテルで開かれた実行委員会の会合で、ミニチュアの像がお披露目された。妖怪のような珍獣のような、何が何だか分からないキャラクターに、委員らはどよめき、笑った。「擬人化したものより、何の生き物か分からないようなものがいいと思った」とデハラさん。横山公大実行委員長も「何だこれは、と最初は思ったが、見れば見るほどかわいくなる」とお気に入りの様子だ。

 頭の上のおちょうしと両手に持ったおちょこは、高知特有の酒文化「返杯」を表現したもの。目はぐるぐるで体は赤く、酩酊(めいてい)状態をイメージした。だが、実はこの神様には「お酒で失敗しなくなるように」との願いを込めている。像を拝めば、おねしょをしなくなる、夫婦げんかがなくなる、二日酔いが弱まる、などの御利益があるということにした。

 「べろべろの神様」が降臨するのは3月7~15日の「おきゃく」だ。「酔っぱらいだけでなく、幼稚園児からお年寄りまでが通りすがりに拝んでいくような存在になってほしい」とデハラさん。(広江俊輔)

2015年1月11日10時20分 朝日新聞