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仏特殊部隊突入し兄弟を射殺、別の籠城男も殺害

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9日、パリで、食料品店への突入をした後、解放された人質らを誘導する特殊部隊(AP)

 【パリ=石黒穣】フランスの政治週刊紙「シャルリー・エブド」のパリ本社が銃撃された事件で、警察と軍の特殊部隊は9日、パリ郊外の印刷所に立てこもった容疑者兄弟を射殺した。

 パリ市内では9日、別の立てこもり事件も起き、特殊部隊が実行犯の男を殺害したが、人質4人が死亡した。両方の事件の容疑者はイスラム過激派の思想を通じてつながりがあり、連携して事件を起こした可能性がある。

 フランスの検察は9日、記者会見し、2か所での包囲作戦の末、3容疑者を殺害したと発表した。

 7日に新聞社を銃撃して12人を殺害した実行犯は、アルジェリア系フランス人のサイド・クアシ(34)とシェリフ・クアシ(32)の両容疑者兄弟。警察とのカーチェイスの末、パリ北東ダムマルタンアンゴエルの印刷所に9日朝から約8時間、立てこもっていた。

 検察によると、9日午後5時(日本時間10日午前1時)前、両 容疑者が印刷所から外に出て、周囲を包囲した特殊部隊に向けて銃を発砲。特殊部隊が応戦して兄弟を殺害した。検察は、印刷所からカラシニコフ自動小銃のほ かロケット弾を装着済みのロケット砲が見つかったと述べ、兄弟が軍隊並みの重装備だったことを明らかにした。

 検察はまた、兄弟の1人はイエメンを拠点とする国際テロ組織アル・カーイダ系組織との関係が深かったと述べ、3容疑者がテロに関与する危険があることを把握していたことも明らかにした。

 もう一つの立てこもり事件は、パリ市内のポルトドバンセンヌ地 区で起きた。9日午後1時過ぎ、銃で武装した男がユダヤ人向けの食料品を扱うスーパーマーケットに押し入った。実行犯は、アメディ・クリバリ容疑者 (32)。8日にパリ南郊で女性警察官を銃撃して殺害した容疑で、警察が公開手配していた。

 9日午後5時過ぎ、店を包囲した特殊部隊がガラス窓を破って突入、銃撃戦の末、クリバリ容疑者を殺害した。

 店内で人質になっていた男女のうち、約10人は解放されたが、4人が死亡。検察によると、作戦の最中に死亡したのではなく、クリバリ容疑者が殺害したとの見方を示した。クリバリ容疑者は店内に多数の爆発物を仕掛けていた。

2015年01月10日 12時01分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 

2カ所を同時制圧、容疑者射殺 目撃者「あっという間」

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パリ東部のバンセンヌ地区で9日、仏特殊部隊の突入とともに、容疑者が立てこもったユダヤ系食材のスーパーマーケット正面で爆発が起きた=ロイター

 フランスで9日、連続して起こった2件の人質立てこもり事件は、捜査当局がほぼ同時に制圧し、終結した。容疑者計3人が殺害される一方、人質4人も犠牲になった二つの事件現場ではそのとき何が起こったのか。

 週刊新聞の襲撃事件で指名手配されたサイド・クアシ(34)と、弟のシェリフ容疑者(32)は、パリの北東の印刷工場に立てこもっていた。

 現地時間9日午後4時55分(日本時間10日午前0時55分)ごろ、立てこもり現場から2度の大きな爆発音が響いた。直後に、散発的な銃声が聞こえた。

 捜査当局によると、正午ごろから両容疑者の携帯に連絡をとったが返事はなく、午後5時前になって、工場の正面玄関のドアが数分間少し開いた状態になったあと、急に両容疑者が銃を撃ちながら工場を出てきたという。

 特殊部隊は、2人を拘束するために手投げ弾で応戦したが、両容疑者が発砲を続けたため、射殺した。工場内には、ロケットランチャーや手投げ弾10個、カラシニコフ銃、拳銃2丁が残されていたという。人質は無事だった。

 工場から約200メートル離れた場所にいた地元紙の記者アルノー・デバストさん(46)は容疑者射殺の少し前、現場に近寄ろうとしたが、緊迫した 様子の警察官から「早く出ろ。自分の安全のためだ」と引き留められた。数分後、大きな爆発音と銃声が何度か聞こえた。「5分ぐらいで、あっという間に終 わった」と驚いた。

2015年1月10日11時59分 朝日新聞

 

仏紙銃撃、部隊突入で容疑者3人死亡 人質に犠牲者も

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9日、パリ東部の立てこもり現場で、ユダヤ系食料品店から解放された人質を誘導する治安要員=AP

 【パリ=竹内康雄】パリで起きたフランス週刊紙銃撃事件に関連し、仏治安当局は9日、逃走していたアルジェリア系フランス人の兄弟が立てこもるパ リ北東の印刷工場と、別の男が籠城していたパリ東部の商店に突入、容疑者3人を射殺した。人質4人も命を落とした。7日に発生したフランスのテロは、合計 17人の市民の犠牲を出して終結した。

 オランド大統領は事件終結を受けて国民向けに演説し、「フランスは勇敢に戦ったが、(テロリスト の)標的になっている脅威は終わっていない」として国民に引き続き警戒するよう呼びかけた。バルス首相は仏テレビ番組で「容疑者を射殺するしか解決の方法 はなかった」と理解を求めた。

 立てこもり事件は9日に立て続けに発生。パリ北東部30キロの地点では7日に仏週刊紙襲撃事件を起こした兄弟が人質1人を取って抵抗。パリ東部のユダヤ系商店には、8日にパリ南部モンルージュで女性警官を銃撃して死なせた男が複数の人質を取って立てこもった。

  仏特殊部隊は9日午後5時すぎ(日本時間10日午前1時すぎ)に両地点に突入。激しい爆発音や銃声が響くなか、容疑者3人を射殺した。北東部では人質は解 放されたものの、パリ東部では人質4人が犠牲になったほか、重傷者もいる。射殺されたのは兄弟がサイド・クアシ(34)、シェリフ・クアシ(32)の両容 疑者で仏週刊紙襲撃事件の実行犯。パリ東部で籠城したのがアメディ・クリバリ容疑者(32)。

9日、パリ北東の立てこもり現場に到着した特殊部隊員=ロイター

9日、パリ北東の立てこもり現場に到着した特殊部隊員=ロイター

  シェリフ容疑者とクリバリ容疑者は過去にイスラム過激派メンバーの脱獄計画に関わったことから顔見知りだったとみられる。シェリフ容疑者とクリバリ容疑者 は射殺される前にそれぞれ仏テレビ局に電話。シェリフ容疑者は「イエメンのアルカイダからきた」と主張。クリバリ容疑者はイスラム武装組織でつくる「イス ラム国」への忠誠を語った。

 仏当局によると、実行犯はすべて死亡したとみられるものの、事件に何らかの形で関与した人物が逃走している可能性がある。クリバリ容疑者が立てこもっている最中に、仲間に電話して他の場所を攻撃するよう求めていたとの証言もあり、治安当局は事件の全容解明をめざす。

2015/1/10 7:08 日経新聞

 

2か所ほぼ同時に部隊突入…仏銃撃事件の経過

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9日、フランス北東部ダマルタンアンゴエルで、政治週刊紙銃撃事件の実行犯の兄弟が立てこもる建物に待機する特殊部隊(EPA時事)

 銃撃事件の経過(いずれもフランス時間)

 7日午前11時20分過ぎ カラシニコフ銃を持った兄弟が、パリの政治週刊紙シャルリー・エブド本社を襲撃し、編集長ら12人を殺害。その後、車で逃走。途中で別の車を奪う

 7日夜 逃走を手伝ったとみられる18歳の男が出頭

 同 警察が北東部ランスのアパートを捜索。複数の関係者の身柄を拘束

 8日午前 パリ南郊で女性警官が男に銃撃され、死亡

 8日昼近く 兄弟がパリ北東郊外ビレールコトレ近くの給油所で食品を奪う

 9日午前 兄弟がパリ北東ダムマルタンアンゴエルで警察とカーチェイス、銃撃戦となる。その後、印刷所で少なくとも人質1人を取り、立てこもる

 9日午後1時 武装した男がパリ東部のスーパーマーケットを襲撃、2人を殺害、少なくとも人質5人を取り、立てこもる

 9日午後4時55分頃 警察の特殊部隊が印刷所に突入始める。銃声響く。兄弟は死亡

 9日午後5時過ぎ スーパーマーケットに特殊部隊が突入、男は死亡

2015年01月10日 12時10分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
 

仏テロ連鎖:救出立役者はSMS 印刷所から逐次情報提供

【パリ宮川裕章】仏週刊紙「シャルリーエブド」襲撃事件で、容疑者のクアシ兄弟が立てこもったパリ北東ダマルタンアンゴエルの印刷所で、逃げ遅れた男性が 建物内に隠れ、携帯端末を使って特殊部隊に情報提供し続けたことが、突入作戦成功につながった。仏検察当局が9日、明らかにした。

 検察当局と仏フィガロ紙などによると、印刷所従業員のリリアンさん(27)は9日朝、クア シ兄弟が建物内に押し入った時、2階にいた。家族に「屋内に隠れている。警察を呼んでくれ」と助けを求めるSMS(ショートメッセージサービス)を送信。 その後、3階に移動し、流し台の下に身を隠した。入れ違うかたちで兄弟は2階に上り、発見を免れた。リリアンさんは2容疑者が死亡し、解放される夕方まで 約7時間、携帯端末で建物内の構造や2人の行動などを逐一報告した。

 一方、AFP通信などによると、パリ東部のスーパーでの立てこもり事件では、アメディ・クリバリ容疑者(32)は親族との通話で店内の電話を使用 した後、受話器を完全に置かなかったため、店内の会話が当局に筒抜けになった。電話から伝わる音から、クリバリ容疑者が店内で祈りを始めるためひざまず き、周囲への警戒が緩んだ瞬間を狙い、特殊部隊が突入したという。