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マレーシア機撃墜、全遺体オランダへ 親ロ派は搬送拒否

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ウクライナ東部の鉄道駅で21日、墜落現場から運ばれた遺体を乗せた保冷車両を調査する欧州安保協力機構(OSCE)のメンバーら=AFP時事

 ウクライナのヤツェニュク首相は21日、マレーシア機の撃墜事件を巡って会見し、オランダ政府が望めば、すべての遺体を直接アムステルダムに移送し、身元確認など遺体調査の主導権をゆだねる考えを示した。遺体の移送は、オランダも求める意向だ。ただ、現場付近を支配する親ロシア派が遺体の移動を認めず、混乱が続いている。

 オランダは乗員乗客298人のうち最多の193人を占める犠牲者を出している。首相は、アムステルダムに有数の法医学施設があることを移送の理由に挙げた。首相は「現場からアムステルダムまでの移送はウクライナが全責任を負う」と述べた。

 首相によると、ウクライナ東部グラボボを中心とするマレーシア機の墜落現場では21日朝までに計272人の遺体が収容された。

 うち252遺体はすでに現場から約15キロの鉄道駅に止まった保冷車両付きの列車で保管されている。ただ、駅を支配する親ロシア派の武装勢力が移動を認めず、動かせない状態になっているという。首相は、親ロシア派は移送を認めるべきだ、と批判した。

 オランダのルッテ首相は同日、議会で「遺体身元確認や追跡調査はできればオランダ国内で行いたい」と述べた。(キエフ=喜田尚)

法医学者ら調査拠点に到着

 ウクライナ政府は21日、政府調査団の拠点となる東部ハリコフにオランダドイツ、米国、英国、オーストラリアからの計31人の法医学専門家らが到着したと明らかにした。今後、現場入りを目指す。

 5カ国からの専門家は21日午前、ハリコフ市中心部のホテルに着いた。遺体の身元確認のための鑑識や鑑定の専門家らで構成されている。21日は、ハリコフ州イゴール・バルタ知事もホテルを訪れ、専門家らと打ち合わせをした模様だ。

 国際調査団のとりまとめ役を務めるオランダ警察の科学捜査官のミシェル・オズ氏は朝日新聞の取材に対し、「調査を行い、遺体を一日も早く遺族の元へ返すことが我々の最大の使命だ」と話した。(ハリコフ=渡辺志帆

2014年7月21日20時34分 朝日新聞