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アサガオ:開花時間が倍に 花き研究所、老化操作に成功

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時間の経過とともに紫からピンクに花の色が薄れるアサガオの品種で花の寿命を調節する遺伝子を組み替えると、撮影当日に咲いた紫の花と前日にピンクの花(中央)が同時に観察できた=農研機構花き研究所提供

 花の老化を調整する遺伝子を組み換えて、アサガオの開花時間を通常の倍に延ばすことに成功したと、農研機構花き研究所(茨城県つくば市)が発表した。花の老化を遅らせる薬剤開発につながる成果で、ユリなど他の切り花の開花時間の延長にも役立つと期待される。英科学誌プラント・ジャーナル(電子版)に発表した。

 研究チームは、一般に開花時間が短いアサガオを使い、花弁の老化を促進する遺伝子「フェメラルワン(EPH1)」を特定。遺伝子組み換えによって、EPH1の働きを抑えるアサガオを開発した。その結果、組み換え前の品種の花弁は開花から約13時間でしおれ始めたのに対し、組み換え後は約24時間咲いてからしおれ始め、その後も開花状態が8時間以上続いた。朝に開いた花が、翌日も咲き続け、翌朝に開いた花と共存する様子が観察できた。

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遺伝子を組み換えていない品種(右)と、組み替えた品種。遺伝子を組み換えた方の中央の花は、前日から咲いているためピンク色に変化している=農研機構花き研究所で、相良美成撮影

 カーネーションなどは、花の老化を進める植物ホルモン「エチレン」の働きを阻害する薬で開花時間を延ばせるが、アサガオやユリ、チューリップなどはエチレンの影響を受けない。同研究所の渋谷健市主任研究員は「老化の基本的な仕組みは、他の花も同じと考えられる」と話し、他品種の開花を長持ちさせる技術開発を目指すという。【相良美成】

毎日新聞 2014年07月03日 11時22分(最終更新 07月03日 15時52分)

 

アサガオの花、老化遺伝子あった…長持ち可能に

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寿命が延びるように遺伝子組み換えしたアサガオ。真ん中は1日から咲き続ける花。左右は2日に咲いた花(2日、つくば市で)

 アサガオの花をしおれさせる遺伝子を発見したと、農業・食品産業技術総合研究機構花き研究所(茨城県つくば市)と鹿児島大学の研究チームが2日発表した。

 この遺伝子の働きを抑えたところ、本来半日程度しかもたない花が24時間後まで咲き続けたという。同研究所の渋谷健市主任研究員は、「花の日持ちを延ばす新しい技術開発が期待できる」と話している。

 カーネーションスイートピーなどは花の老化を促す植物ホルモンがあり、ホルモンの働きを抑えて日持ちを延ばす薬剤が使われている。一方、アサガオなどはホルモンとは別の仕組みで老化が進むため、花の日持ちを延ばす効果的な方法はなかった。

 研究チームは、「紫」という品種のアサガオの花がしおれる時に 活発に働く遺伝子を調べた。新たに見つけた遺伝子の働きを抑えるように遺伝子組み換えしたアサガオを作ったところ、開花からしおれ始めるまでの時間が通常 (約13時間)より大幅に長い約24時間まで延びたという。

 チームによると、この遺伝子がアサガオ以外の花で老化に関わるかどうかは未確認で今後の課題という。渋谷主任研究員は、「別の種類の花でもこの遺伝子が老化に関係していれば、日持ちを延長させる薬剤開発につながるかもしれない」と話している。

2014年07月03日 15時12分 Copyright © The Yomiuri Shimbun