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コピペ判定ソフト導入の大学、研究機関が急増

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コピペ判定ソフト「コピペルナー」の画面。論文のコピペ部分(左)とネットで探し出した複写元の文書(右)。赤や黄色で類似部分を表示する (アンク提供)

 他人の論文やホームページの文章をパソコンなどを使って無断で丸写しするコピペの問題は理研のSTAP論文だけでなく、多くの大学などでも深刻化している。コピペを見破るソフトを導入し、対策に本腰を入れる研究機関が急増している。

 日本初のコピペ判定ソフト「コピペルナー」を販売するアンク(東京都新宿区)では、1日数件だった問い合わせがSTAP論文問題以降、十数件に増加し対応に追われている。

 論文をインターネット上の文書と比較。コピペ部分を類似度別に、赤や黄色に即座に塗り分け表示する。順序の入れ替えや「てにをは」の改変も見破る。論文中に占めるコピペの割合も分かる。

 大学や研究機関で急速に普及しており、昨年度末の導入実績は2年前と比べて55%増の508機関。同社は「摘発よりも抑止力として役立っている」と話す。

 コピペルナーを開発した金沢工業大の杉光一成教授(知的財産学)は「コピペはパソコンの浸透で容易になり、想像以上に蔓延(まんえん)している」と、対策ソフトの必要性を強調する。

 杉光教授は2010年に慶応大、上智大、法政大の学生を対象にコピペの実態調査を実施。その結果、回答者82人の35%がコピペの経験があった。経験者の52%は4回以上したことがあり、72%が発覚しなかったと回答。これでは大学側も対策を取らざるを得ない。

 ただ、ソフトの導入については「学生を信用していない」との批判がつきまとうため、導入を明かす大学は少ない。

 だが、東大は3月末に「研究倫理アクションプラン」をまとめ、今年度から研究不正対策を強化し、コピペ判定ソフトを導入する方針を明らかにした。

 同大の研究推進課は「コピペを見つけ、やってはいけないことだと指導、教育するのが目的。大事なのは倫理教育だ」と説明する。

 具体的な利用方法は今後決定するが、国内最高峰の東大が導入方針を打ち出したことで、追随の動きも広がりそうだ。(伊藤壽一郎)

2014.4.21 12:30 産經新聞